目次

あらすじ

健吾に託されたアカウント

俺になにかあった時はクレシダを作ってくれ、と健吾に依頼していた友木。
友木が警察へ行った後、健吾はRe:フォロワーというアカウントを作る。
友木は事情聴取で、一十三がどこにいるのか話さなければ出られないと脅されている。

 

ことばは天を目指すが、心は地にとどまる

ハムレットより

 

草原での思い出

8話のチャットシーンが再び描かれ、会話が補足される。

[クレシダ]あした 話があるんだ
[ドッグ]塾があるから明日は無理
[クレシダ]どうしても話したい
[ドッグ]しつこい
[クレシダ]聞きたいことがあるんだよ
[ドッグ]もう寝る
[クレシダ]俺見たんだ 殺すところ
[クレシダ]話ができないなら 学校にばらす。警察にも
[ドッグ] そんなことしても 無駄だよ
[クレシダ]わかった
[ドッグ]どこ?
[クレシダ]放課後、雑草がたくさんあるいつもの草原で
[ドッグ]おっけー

草原で話す2人。
ドッグは、話すことは無いと言う。自殺だと警察が言ったのだから自殺だと。

あの頃の草原での思い出について、
どっちを覚えてる?と美奈に問う一十三。
花の名前を覚えていった時間と、あの時。

 

あの事件から止まっている人達

五島の元に来た荻島は五島を助け、彼を刺した男は警察に確保された。
絶対こいつの裏まで調べさせろと荻島が指示する。
五島を病院へ連れて行こうとするが、五島はナイフを向けて
行かなきゃ本当に戻れなくなる、新しい人生なんてあいつは生きていないと叫ぶ。
全てを失くした直にとって自分がただ一人の親だ、
復讐なんてさせない。その為に生きてきた。
それを聞いた荻島は五島を助手席に乗せる。
「あの事件から止まってるのはお前だ。それに、俺もだ」

これは復讐殺人で、直は犯人では無いと荻島に言う保。
荻島は上に掛け合ったが無理だった、しかし諦めないと言っていた。

 

草原であの日のことを話す

草原で包丁を取り落した直。その隙にドッグは直を突き飛ばし
包丁を拾う。それを止める美奈。
もう大丈夫だから、と言う美奈に、直は逃げて、と言う。

何故逃げてと言ったのか、と一十三に問う美奈。
美奈まで失うのは嫌だった、生きてさえいてくれればいいと思ったと答える一十三。
あの時も何もできなかったから、花の名前を覚える思い出に変えたい。

 

父との思い出

保の手記。

2月25日
どうしてあの少年はあんなにも悲しそうな顔をするのだろう?
私の息子があの顔をしたら私は守ってやれるのだろうか?

3月3日
少年Aの供述は少ない。
だが…一度だけ言ってくれた事がある。
名前のない花のある場所で、失ったものがある。
取り戻すまでは「生きたい」…と。

保が友木が弁護士になる夢を諦めると言うが、友木はお父さんみたいになりたい、と言う。
それを聞いた保は、
「なら本当に泣いている人を見失うな。その為に生きろ」
と友木を抱きしめる。

それを思い出していた友木。

おまえたちは何をしたいと刑事に問われ、
「見失わずに生きることです。誇りを持って出会ったから」
と答える。

 

五島に連絡を取った友木

友木は五島に連絡を取り、五島は図書館まで会いに来る。
一十三の最初のフォロワーが友木。
一十三があの時出来なかったことをやり遂げ全てを取り戻そうとしている。
だからどんなことがあってもそれを手伝う。
どんなことがあっても止める、と答える五島に、
良かった、と供述調書を渡す。
2人でぎりぎりまで復讐を手伝い、最後はお願いします、
全てが終わった後にすることがありますと言う友木。

 

草原に集う

辿り着く優作

草原にやってくる優作。
美奈は驚くが、一十三にはその素振りはない。
「前に言ったじゃん。一緒にすごい復讐劇作ろうって」
「俺だよ、国家に守られた犯人は。
一十三はわかってるんだろ。角光光太郎の息子だよ。
あの時おまえの母さんを殺した片割れだって」
友木を使って五島に俺を会わせたんだろう、と言う。
自分もあの時この草原にいた、あいつは親友だった。
互いの復讐劇の幕開け。
自分が殺したと知っていたから親父が揉み消して
犬飼を説得してドッグの素性も隠蔽した。
「全ての黒幕は俺だよ? シェイクスピア」
ナイフを取り出し花を踏み潰し、美奈に向かう優作。
止めようと揉み合いになる一十三。
はずみでナイフが飛び、殴り合いになる。

駆けつける荻島と五島。
復讐は終わったと五島が言うが、一十三は終わっていないと答える。
落ちているナイフに手を伸ばそうとする一十三。

 

エアリアル

エアリアルが一十三の前に現れる。
「覚悟はあるか」
「言ったろ。おまえの力になってやるって」
「覚悟は」
ある、と答えると微笑み、
「なら最後の台詞は俺が用意してやる」
とナイフを拾って立ち上がる。
「ことばは天を目指すが、心は地にとどまる」
優作の前に来てナイフを振りかざすエアリアル。
唇で笑い、振り下ろそうとする、
ナイフを取り落とす一十三。止めに入る五島。
エアリアルはどこかと一十三は言うが、
「そんな奴はいない。復讐は終わった、おまえの勝ちだ、真実を見つけたんだ」
と五島はが頭を撫でるが、一十三は首を振る。
「そうじゃない。エアリアルは」
叫ぶ一十三に、美奈が
「あれは直だよ。直が作ったもう一人の自分だよ」
と言う。

母からエアリアルは空気の妖精で、
最後はお空の中に消えていっちゃうの、と教わっていた。
「そんなの寂しい」と言う幼い直。
「じゃああなたがその先を作りなさい。いつでも会えるように」

もう一人の自分と一緒にここまで来た、と美奈が言い抱きしめる。

 

その後

優作は荻島に確保された。

角光優作は逮捕され当時の事件を全て自らの口で語った。
いつかどこかで、そうするつもりだったんだろう。
だが一点雪谷美奈の件は話さなかった。一十三も勿論だ。
答えはひとつ。
償う時間は、終わったのだから。
一十三の嫌疑も晴れ、逃亡劇は証拠不十分で起訴されずに終わった。
国家がクレシダを推す国民に気圧されたんだ。

手記を書き、司法試験に向かう友木。健吾が見送る。

これからどうするのかと美奈に訊かれ、手を差し出す一十三。
美奈は笑ってその手に自分の手を重ねる。立ち上がる2人。
一十三が振り返ると、そこにはエアリアルがいる。
「新しい物語を作るのさ」

 

簡単な感想

復讐劇

ずっと登場人物たちが言っていた通り、シンプルに復讐劇でした。
一十三は母を殺した優作、優作は親友を殺した美奈。
あれだけ真実は、と言いつつも、全員真実は知っていた状態だった。復讐がこのタイミングになったのは、クレシダという力が十分についたから。
4人のわちゃわちゃが最初から全て演技だったというのは辛い。
そこは本当はもっと捻って欲しかった。優作を助ける為、公人の思惑が別にある、などを期待していた。

 

もやもやするラスト

10話の20分辺りまではどきどきわくわくで見ていました。
絶対やって欲しくない、それをやられると陳腐になり過ぎると思っていた
優作=少年Bの弟ではなかったのはすごく良かった。
でも、実は優作も刺してました、優作とドッグは親友でしたってのが
ラストでさらっと言われるだけで
匂わせと言えば2話冒頭で少年が覗いていただけというのは
ミステリーとしてはちょっと。
健吾の登場自体は嬉しいけれどどういうこと?
となるのと、エアリアルの存在がエアなのはまぁそうでしょうね、なのですが
一十三にその自覚が無いのはやめて欲しかった。
悲しすぎるし、
だったら一人で喋って携帯2台使っている一十三の異常性が
保護者ポジの友木は兎も角優作にもバレバレなのは駄目でしょう。
あと、アカウント切替えくらいわざわざスマホ2台使わんでもできるし……。

公人=ドッグではなかったのは良かったけれど、
イマジナリーフレンドオチなくらいなら
そっち方面でもひねりがあってもよかったと思う。

 

大人組良かった

荻島さんが背後まで調べさせろと言うけれど
以前ならまた揉み消されていたろうに
今回はきちんと出来たのはクレシダが力を得ていたからというのは良いと思う。
あと、荻島さんが革靴じゃなくてスニーカーなの好感持てます。(笑)
しかし五島さん止血くらいしてあげました? 普通に死ぬよ?
実際ならありえないけど、刺されても諦めず、
直の元へ行きたい、
復讐をさせない為に生きてきた
という叫びは泣けました。

 

友木さんが美しい

保さんの手記を見て友木さんへの愛情にじーんときたし、
保さんと友木さんの親子愛はもっと見たかった。
友木の覚悟や涙は美しかった。

でもエアリアルの執事とまで言い出す理由がわからない。
武道に長けているのは文武両道的な設定?

9話の感想で書いていましたが、

なんで友木は図書館で働いているのでしょうか。
法学部に現役合格したけど、司法試験に受かっていないということなのか。
本気で弁護士を目指していたら、司法試験の勉強に仕事に
クレシダの活動に、は流石に大変過ぎる
優作に関して希望が持てず、公人リアル説も望み薄な今
友木さんだけは一十三の良い友達でいてあげて欲しい。

https://teardrops.asazakura.com/archives/16650#i-22

友木は一十三に本気で寄り添ってくれていたのは良かった。
でも司法試験ってたとえば2019年は
願書受付が前年11~12月、試験は5月、合格発表は9月。
現役合格したけどすぐに司法試験には合格できず、今年で遂に実はもう合格している?
でもそこから司法修習が始まるから一十三または優作の弁護をするのは間に合わないと思っていたのですが。
つまり作中ラストは2020年の5月になっていたということ?
でもだったら、より一層舞台は2020年6月の彼らを描いて欲しかった。

多分友木は1、2回司法試験捨ててるんですよね。年齢的に。
一十三をフォローする為に。
そしてやっと、ラスト本来の自分の夢に向かう。
一番覚悟があったのは友木だと思う。
そして主演も自分の中では友木さんだなと。

 

答え合わせと感想

1話

エアリアルの表情

公人が ”早く選べ” と言って、友木が ”はい。エアリアル様” と言うの、
ネタとしてなのかどうなのかちょっと気になります。
エアリアル様と友木に言われた時の公人の表情が引っかかったんですよね。
ちょっと強めの表情をしたよなぁと。

https://teardrops.asazakura.com/archives/11825#i-14

これは結局、一十三が一人芝居しているから優作はニヤついているし、
エアリアルはイラッとしているというか真顔になっているというか、そんな感じ?

 

2話

アフレコが無かったのは

一歩間違えれば、これは不法侵入ですよエアリアル様@POLON
なら抜けろ@AIRREAL
私はあなたの執事ですから地獄まで@POLON
のところはアフレコしてないのも気になりました。

https://teardrops.asazakura.com/archives/12594#i-17

これは結局なんだったのか。
グルチャじゃなくDMだったという表現?

  

健吾が可哀想な理由

1話の考察でも書きましたが、
イアーゴーはオセロとその彼女デズデモーナを陥れるが
それはオセロを愛しているから。
まるでイアーゴーみたいな健吾を可哀想という友木が気になりました。
友木と優作が二人でワンセットなのかなとちょっと思っているので。

https://teardrops.asazakura.com/archives/12594#i-22

全体的に言えることですが、結局シェイクスピアは思わせぶりに使われているだけで
シェイクスピアの物語の内容何も関係がなかった。
唯一エアリアルだけど、妖精というだけ。
他3人のアカウント名の理由もよくわからないし
少なくともドラマの時点では意味は感じ取れなかった。
なんならトロイラスとクレシダも理由がわからなかったし、
だったら風呂敷広げずにテンペストだけで良かったのではという気すらする。

結局可哀想というのが友木が健吾に対して
まんざらでもないというだけの前フリだったのなら
自分としては興醒め。

 

4話

友木の弟への思い

多少気になるのが、本当にこれは全て友木の芝居なのか? というところ。
倶利伽羅会に調べられても困らない=事実 であり
弟は本当に存在する、とかもしかしてありえるでしょうか?

https://teardrops.asazakura.com/archives/13636#i-18

元気になって友達を見つけて欲しいという
友木の弟への思いは
実は一十三に対しての本心だったんでしょうか。

 

友木が一十三を見ていた意味

公人は六田に
セミナーでは何もするな。台詞は後にやろう。
とDMを送る。

https://teardrops.asazakura.com/archives/13636#i-10

セミナー会場で俯いていた一十三。
それを見ていた友木。
これは一十三がスマホをいじっていたから?

 

暗さの表現

友人に指摘されて成程と思ったのだけれど、
映像は光を撮るものなので暗闇の撮影というのは
照明さんの腕が試されるところ。
海外では照明監督の地位は日本と違って高い。
救命ボートの授業が始まるところでカーテンを閉めて
暗闇だと視聴者に認識させた後
青い照明で暗さを表現しているのが凄い。

  

ラストのIAGOの呟き

やっと俺も辿り着いた@IAGO

https://teardrops.asazakura.com/archives/13636#i-11

4話の最後に挿入されたけれど、これは10話の台詞?
この時点で辿り着いた訳ではないのなら
ミスリードというか単に思わせぶりな感じがする…。

 

5話

友木と優作の関係

喫茶店で誰かと電話で話している優作。
頼みがある、久し振りに顔を出そうと思って、と言うが
友木が入ってきたので電話を切る。
友木は、
「なんで来てんだよ。やらないって言った癖に」と優作に言う。

https://teardrops.asazakura.com/archives/14202#i-3

結局優作は誰と電話していて、どこへ顔を出したのか。倶利伽羅会?
まだ繋がりがある?
友木が「なんで来てんだよ」と言ったけれど
この喫茶店?はどういう設定の場所なのか。
優作と友木は仲が良さそうというか、繋がっている可能性さえ連想したけれど
ミスリードだったのか。
鎖は

エア様への忠誠心もあって友木が優作を縛っている

https://teardrops.asazakura.com/archives/14202#i-13

という解釈で正解で、友木は優作の仲間を演じていただけ、ということで良いのか。
でも手枷や鍵の意図に該当するものは
ドラマ内では特に触れられてないですよね。

 

エアリアルの表情は

倶利伽羅の証拠 は と言った後のエアリアルが
息を呑むような表情をしたのは何故だったのか。
この公人と友木の会話はアフレコのみで吹出しが無いのは、DMだという表現?
だとしたら2話はアフレコ無し吹出しのみだったのと矛盾する。

 

小春の言葉

一十三は自分と同じだと言っていたが、何故わかったのか。

 

優作の台詞

クレシダ、やっぱり間違いないぞ。乗り越えられるか

https://teardrops.asazakura.com/archives/14202#i-7

これは自問自答だったのか、誰に向けての言葉だったのか。

 

一十三の言葉の意味

お前は何も救えなかった

犬飼への台詞。優作も込みで言っていて欲しいという期待があったが、どうだったのだろう。
救えなかったどころか子供2人が目の前で殺人を犯しているのに
笑って見ていただけだった犬飼。
どういうことだったのか。

 

6話

岸本玲の立場

犬飼総帥と杏が抱き合っているカットがあったのと、
9話で息子に対して悪い女だねと玲が言うので、
これが伏線で優作と直は種違いの兄弟説も考えていたのですが、
特にそういったことはなかったですね。

 

友木の言葉

「やりすぎた、そう思いますか」

https://teardrops.asazakura.com/archives/14799#i-4

結局これはエアリアルへの言葉だったってことでいいのでしょうか。
エアリアルと敢えて言わなかったのは、一十三に対しての言葉だったから。
何故エアリアルに対しては敬語を使っていたのでしょうか。

 

五島さんの正体は

結局保護観察官でたまたま一十三にかなりの感情移入をし過ぎた為に
仕事を辞めてジャーナリストになった、ということでいいのですかね。
でもだとしたら単なる仕事であり、荻島さんが「巻き込んでしまった」
という理由にはならないような。
それに五島と美奈の関係は?
ジャーナリストになってから美奈に五島から連絡を取ったの?
五島が保護観察をしているなんて情報を美奈が知っているのは
(本当は友木が知っているのもどうかと)おかしいはず。

 

どこまでが一十三の一人芝居?

アカウント使え@AIRREAL
ほいほい@ROSALIND

https://teardrops.asazakura.com/archives/14799#i-7

これは結局、一十三が一人で言っていたということ?

 

日付の謎

西銘さんのツイッターにあげられた塩野さんが咥えているチケット、10月9日なんですよね。
ドラマの中では11月に修正されていて、他の所は特に変わってい無さそう。
単にミスで、気がついて11月に直した?

 

7話

エアリアルの実体は

みんなが引っ掛かっていた、歩いているエアリアルを
こちら側から走っていく女の子が避けて通るシーン。
ミスリードの為に敢えて避けさせたんでしょうか。

 

友木との会話

図書館で会話していた「おまえの存在は」がどうしても違和感があります。詳細はこちら
陰で動けないよう直接ぶつかる、と言って
エアリアルもとい一十三がしたことは結局なんだったんでしょうか。
一十三が友木と図書館で会話して、大臣の車の近くを通った?
図書館は日中っぽいのに一十三と美奈があっているのは夜ですが、そういう順に組み替えても
やっぱり時系列が矛盾する気がするのですが。

 

犬飼を刺したのは

静香さんな訳で。それが一十三だということで指名手配され、結局その件も証拠不十分?
静香も逮捕されず犬飼も何も言わなかった?

 

8話

保さんの死因は

これだけ国家国家言ってるので、保さんも消されたのかと思いましたが、
普通に病死的な不穏なものは無い亡くなり方だったということでしょうか。

 

美奈の心境

ドッグを止めて揉み合ったはずみの事故にでもしておけばよかったのに、
はっきりとした描写がないんですよね。
手の中の包丁を見て「え?」というくらい。
意識的に刺して、直に庇われて罪も問われず直とも連絡が取れなくなり、
直との思い出のシェイクスピアを公演する劇団に入る。
だとしたら、どういった思いだったのか……。

  

角光が隠したかったもの

自分の息子が人殺しをしたこと。
息子の為というより自分の地位を守りたかった、ということでいいのか。
優作はなぜ倶利伽羅会に出入りしていたのか。父親同士が仲良かったから?
それでドッグとも仲良くなった?
角光が犬飼と繋がっていたのは単に金の問題?

 

優作が稽古を休んでいた理由

サボって何をしていたのか。一十三を心配して何日もサボって電話をしていた?

 

クレシダ4人のチャット

この会話の前の美奈ちゃん、早くやり遂げて戻って来いっていうのは、
一十三の目的が復讐=優作を殺すことだとは知らなかったってことで良いのでしょうか。
この4人の会話凄く好きだったんですけどね……。

『この日の為にここまできた。』と角光に送った後公人のスマホの電源を切ったのは
友木に言われてからなら、エアリアルの居場所が特定されてないのはおかしいんですがね。

友木は一十三がエアリアルアカウントで言ってきた時だけ
敬語で反応してあげているってことでいいんでしょうか。
「ご無事で良かった」は普通に一十三に向けての言葉で、
「黙ってろ」はいつものエアリアルの調子だから笑っていた。

アフレコが無いのはどういう意図だったのでしょうか。

このシーンは美奈のスマホでクライアントでアカウント切り替えて
一十三がロザリンドとエアリアルアカウントで話していた?
だとしたら横で見ていた美奈ちゃんは相当混乱したと思うのですが。

 

2人が探していたのは

「どこへ向かうの」
「必ず誰かが声を上げる。だから行きたい場所がある
きっとエアリアルが待っているから」
「歩ける所は全部行った。ヒッチハイクをしよう」

これの答えがわからない。
初めのは、深津病院の関係者の誰かが証言してくれるということかもしれませんが
証言が出る前に一十三がエアリアルが待っているから行きたいと言った場所とは?
そして歩ける所は全部行って探していたものはなんなのか。
一十三は美奈とヒッチハイクをしようとしながらこっそりと美奈の目を盗んで
優作・友木とチャットしていて、
一十三がエアリアルのアカウントで「俺が行く」と言った?
友木も優作も、発言者が一十三であるとわかっているんですよね?

 

9話

エアリアルからのメッセージ

一十三は自分で自分に送って、それを「あいつからだよ」と美奈に見せていた?

 

一十三が探していた真実とは

一十三は母親を刺したのがドッグと優作であることはわかっていた。
クレシダアカウントでツイートすることで得られたのは、
犬飼がそれを揉み消したという祥子の証言だけだ。
真実を探しているような素振りだったけれど、真実自体はもう手に入れていたように思う。
時間を稼ぐことで手に入れたものはなんだったのだろう。
草原で優作と会う為の時間?
フォロワーの注目=力?

 

病院にいたのは

一十三がスマホで祥子とやり取りをしていたということかと思うのだけれど、
エアリアルの髪型とメッシュが無いのに意味がある、というからには
一十三が来ていた…?

 

国家ぐるみの隠蔽?

犬飼の息子と角光の息子が人を殺した。
それを”国家”が隠蔽する理由はあっただろうか。
切り捨てられないほど角光が重要?
角光のスキャンダルが出てくると首相も任命責任を問われる?
正直それだけ? と思ってしまう。
もっと国家ぐるみで隠蔽しなければならない、
臓器売買だの国際問題云々でもあるのかと深読みしていました。

 

優作の話

「俺には本当にサツも近寄らねぇんだな」

https://teardrops.asazakura.com/archives/16650#2

角光が岸本玲の件を自殺として揉み消し、
ドッグが犬飼の息子であることを揉み消し?(て誰にしたの?)
そして名字を原田に変えられた?

いつの時点で気づいたのかわかりませんが
一十三の思惑が分かっていて、どういう心境で今までいたのでしょうか。

 

10話

オープニングカット

流石に最終話はメインビジュアル通りになるかと思いましたが
左から優作、一十三、公人、友木の順でイラストから写真に変わりました。
左が優作か友木にしかならないのはどういう意図があったんでしょう。

 

11年前のチャット

ドッグと直が仲良しだったようにどうも思えないんですよね。そういう描写も無い。
現場を目撃したときは駆け寄ることもせずただ泣いていた直が、
後から学校と警察にばらす、と急に強気なのも違和感があるし、
そんなことをしても無駄と言われたら包丁を持って待ち合わせというのも
あんまりここまでの一十三という人間を見ていると連想しにくいんですが。
3話でもお父さんを呼んできて暗に殺人を止めようとしていましたし。

 

クレシダ事件の犯人は

美奈だとしても、 包丁を奪われた直を助ける為に揉み合っての
事故にしておいた方がまだ平和だった気がするんですが。
刺したかどうかははっきり描かれていませんけど……。
もし本当に美奈がやったのなら、それで直に言われるがまま逃げるのは納得がいきません。
償う時間は終わった、と本当に言って良いのだろうか。

直は包丁の指紋を消そうとしているけれど、返り血を浴びた美奈の服とかどうしたんですかね。
美奈の両親は何も変だと思わなかったのか。
まともな親なら、娘が仲良くしていた男の子たちが
殺人事件の加害者と被害者になったわけでそれだけでも心配するでしょう。

 

保さんの手記

草原で直が失った物はわかりますが、取り戻すというのは
単に自分の手でドッグを殺せず優作も殺せていないから、仇討ちのし直しだったんでしょうか。
それは『取り戻す』ことになるんでしょうか。

保さんの手記の左側のページを見ると、
本当に良いお父さんで、良い親子関係だったんだなと思いましたし
ここにもっと尺を取って描いて欲しかったくらいです。
お父さんのことを誇りにも思っていて、本当に泣いている人=直を見失わず生きる。
友木さんの顔がとても綺麗でした。
#和田のお顔が綺麗

最初のフォロワーは友木さんだったんですね。
五島さんと話しているときの友木さんが笑顔で、
それも覚悟をした上での笑顔で本当に綺麗。
#和田のお顔が綺麗(2度目)

 

やっと俺も辿り着いた

一十三は揉み消されない為にクレシダを強い力にする必要があった。
優作は? 騙されてあげている必要はどこにあったのだろう。
このタイミングを待つ理由は。
彼にとっては茶番だったと思うのだけれど、それに付き合って待ったのは何故だったのだろう。
復讐としては待つ必要が無かった気がするんですよ。
自首するには彼もクレシダの力が必要だったから
待つしか無かったのかなとは思うのですが。

それにしてもここの塩野さんの演技も凄かった。
飄々とした中に漂う狂気がじわじわと芯の冷える怖さだった。

 

一十三の思惑

五島が気を回して優作に近づいた訳ではなく、
一十三が最初のフォロワーである友木に
五島に連絡を取らせ、友木はそれに従いつつ
本心では五島と同じく復讐はさせたくないと思っており
五島は友木と目的を共有した上で優作に接触して
クレシダに興味をもたせ引き込んだ。
復讐をする為にそれをする必要性が自分にはわからなかった。
実は仲間に敵がいたという、奇を衒う設定ありきな印象になってしまう。
そうしなければならない理由が欲しかったが、自分にはわからなかった。
五島と友木はそれぞれ自分の意思で、一十三に内緒で
動いていたのかと思っていました。

 

エアリアルの登場(推し語り

佐藤流司さんが自分の推しだというのを差し引いても、
本当によく無垢かつ老成した不思議な雰囲気と指定されて
それをここまで上手いこと演じられるな、
すごいな天才だなと思うんですが
ファンの欲目が入ってる?

覚悟を問い、微笑み、ナイフを取り表情を変える。
全てが上手い。あまりにも上手いと思うんです。
リフォロワーの中での刃物の扱いは今までの感想や下にもちょっと書いているとおり
杜撰なイメージなんですが、
流司さんはちゃんとナイフとして扱ってますよね。
指先で柄を摘み、しっかり握り直す。
殺す覚悟を決め強い目になり、ゆっくりと台詞を言いながら歩み寄る強さや殺気。
武道されていてアクションも得意な方だから、
体幹がしっかりしてるんですよね。
ぶれてないから、優作を殴る時も本当に力が入っていて
強く殴っているように見える。
(勿論これは、やられる側の塩野さんの演技も上手いということ。(ご本人ですよね? もしくはスタントさん?)
流石ハイローに出ていたお二人とも言えるのかも)
ナイフを逆手に持ち替えて振りかぶり、薄く微笑み振り下ろす。
もう完全にヤる気ですよね。あんな勢いよくやられたら柄まで通りそう。
あの素振りにも、エアリアルには迷いが無いんだなという感じがします。
強い覚悟。

 

覚悟はあったのか

ここで振り下ろす途中で倒れるような感じでエア様が消えますよね。
自分の好みで言ったら、エア様が
「お前の本当の望みは分かってる(優作を殺したくはないんだろ)」
と言って自らナイフを捨てて消えるくらいのことがあるかと思ったんだけど
この描写だとやる気満々だったのに志半ばで消えたように見える。
一十三の覚悟が足りなかったという話なんだろうか。
五島さんが復讐は終わった、真実を見つけたというけれど、
復讐はこの時点ではなにひとつ終わっていないし、
(また揉み消される可能性がある)
真実なら何度も言うけれど11年前に既に自分の目で見ていたし
ドッグの証言も得ていたのでは?
そして五島ではなく美奈が「あれは直だよ」と言ってくるのがちょっと……。
つまり幼少期から作っていたイマジナリーフレンドだった?
でもクレシダアカウントを最初にフォローしてくれたのが、一十三の中では公人だったんだよね?

いつでも会えるようにその先を作った、のに消えてしまったの?

エア様が実在しないだろうというのはずっと言ってきたけれど、
一十三がそれを自覚していないオチは悲し過ぎると思いました。
何より一十三が可哀想。親友だと言っていたのに。
二重人格だとしても自分の意識が無かった間がある、夢遊病かもくらいの自覚はあるはずだし
あんな短時間にアカウント切替られるくらいすぐ公人と直を行き来できているのだから
もう一人の自分は実在はしないことを自覚しているんだと思っていました。

 

友木さんの手記の話

一十三の逃亡劇は証拠不十分って、犬飼を刺したことについては不問なの?
嫌疑は晴れた分静香さんが犬飼を刺したことは判明しなかったの?
炎上すると問題になる現代、確かにクレシダがここまで大きくなったからというのはわかる。

で、結局健吾と友木は今どういう関係なの。
なんでそこまで信用するに足る関係になったのか。
いつの間に。

現役合格するほど優秀なはずなのに何年も司法試験受かってないの、クレシダに現を抜かしていたからじゃないの友木さん。今は5月なの?
自分の夢を一時的に諦めてでも信念を貫いたのは本当にすごい。
でもそれでなんで執事なの…。

 

新しい物語

エア様はいなくなったわけではない、のだろうか。
「新しい物語を作るのさ」
からの舞台かと思ったら、舞台は倶利伽羅事件の後っていうのもがっかりポイント。
優作は一十三の仇だし
公人は一十三の想像の産物だけれど一十三はそれを自覚していない
という痛々しい真実を見せつけられた後で
どういう顔をして見たらいいんだ……。

 

疑問点

演出に違和感があるところ

  • 日付として11年前は1月、ドラマ内は10・11月とはっきり示してあった割にみんな薄着。
    コートを羽織るくらいは簡単だと思うのだが何故だったのか。
  • 図書館で騒がせ土足で机や椅子に乗る行為の意図はなんだったのか。
    エアリアルが存在しない表現をしたかったのか、それだけではないのか。
    物語の中で理由がはっきりしないのに非常識な行動をさせるのは
    ちょっとやめて欲しかった。
  • エア様や一十三と美奈を座らせていたの、ベンチではなくて誓いの丘にある鐘の石碑だから座っては駄目なところではないのかな。
  • 1話の挿入カットのエアリアルの衣装が9話、7話の衣装なのは
    単に存在していないから服装の時系列が滅茶苦茶というだけだったのだろうか。
    意味を見いだせなかった。
  • 指名手配をされた一十三と美奈も変装をせず、常に走り回っており目立つ。
  • 流石に五島さんあれは死ぬ。肩切られた程度にしておけばよかったのでは。
    (それでも本当なら滅茶苦茶痛いし)
    止血している感じもしないし。なのにアクションはするし…。
  • 2話といい10話といい、登場人物たちはなぜ放り出された刃物に無頓着なのだろう。
    美奈はすぐに拾いに行くくらいしても良かった。
    まぁそれだとその後エア様が来られないから演出としては仕方ないか。
    ただこれだけ刃物が凶器として随所に出てくるのに、
    刃物を刃物として扱っている人が非常に少ない。
    そんな持ち方や投げ方をしたら危ない(自分の手が切れる)というのは
    子役は兎も角大人は知っていて欲しいし、
    手に持っているのが本物の刃物だという思いが入っていないのでは。
    そして演出の人はそれを指摘してあげるべきだと思う。

 

脚本について

  • エアリアルに実体が無いのはテロップがトメ位置だというメタ推理すれば1話、
    そうでなくても2話で気付けてしまう。
    流石に早過ぎるのでもう一捻りあるかと思ったが、無かったのが残念。
  • 当初の設定ではリーダーの一十三が依頼者を選び、公人が言葉を与え、
    友木が情報収集、優作が潜入だったはずが、
    依頼はランダムで選び一十三が台詞を決めるように変わり、
    後半では一十三と公人が決めている。
    結局設定通りなのは1話だけ。
  • クレシダメンバー以外が「もう一人の自分」というのは
    どうにも違和感があるんだけど、
    クレシダのフォロワーだからそういう言葉遣いをするということ?
  • 『権力の一番上』って一般的に大臣連想します? 私はしなかったんだけど。
  • 絵本がいいと言う幼い息子にシェイクスピア、
    しかもトロイラスとクレシダを読み聞かせる岸本玲、
    やはり相当エキセントリック過ぎて中々感情移入が出来ない。
  • クレシダアカウントのツイートで「エアリアルより」とツイートしたのは、
    視聴者は高揚するが作中のフォロワーとしては意味がわからないのでは?
  • 幼い息子に「悪いお母さんだね」なら兎も角「悪い女だね」とは言わないのでは。
  • 4人のアカウント名がなぜエアリアル、ロザリンド、イアーゴー、ポロンなのか理由が語られていない。それっぽい設定も見えない。
  • 優作がドッグの親友でした、岸本玲殺害現場にいましたを
    全部後出しで10話でさらっとぶっこむのはちょっとミステリーとして反則。
  • 塩野さんが、もう少し前から優作の真意を出して行きたかった気持ちもあったとインタビューで仰ってたけど、
    自分もその方が絶対良かったと思う。
    突然盛り上がる割にはあっさり後出し感があった。

 

逆2.5とは

舞台を「原作」としてメディアミックスを展開していくものだと思っていたので、
今回であればドラマを元にイラスト化するものかと思っていました。
脚本からイラスト化したそうなので、
他の3人は結構いい感じかなと思うのですが
公人がどうしてもドラマの公人と違い過ぎて残念です。

 

総括

面白く無かったわけじゃなく、最終話の20分までは楽しく見ていただけにラスト10分が残念。
自分としては伏線を回収していて気持ち良いとまではいかなかったし、
思わせぶりなミスリードが結果多かったなと感じてしまった。
ミスリードで惑わせるより、うまく隠して惑わせてくれる方が個人的には気持ち良い。
(エアリアルが存在しない、みたいなのを最後まで引っ張るような)
優作がドッグの弟で公人がドッグの幽霊という一番やってほしくないパターンは
回避されたのでその点は良かった。
けど、だったら

  • 一十三が公人は非実在であることを自覚していた。
  • 公人は一十三の本心では復讐を望んでいないことを理解しており、
    優作にナイフを向けたのはそれを一十三に自覚させる為のパフォーマンスで、
    その後は自ら消えていった。
  • 公人はエアとリアル2人いて最後はリアルの公人くんと直が出会う。

のどれかはあって欲しかったかなと。
予告動画の思わせぶりな黒シャツ黒ネクタイの友木さんとか
ステンドグラスとかなんだったんだ。
病室がどうこうってインタビューもありませんでしたっけ?
沈黙がどうとか告白云々とかって。
深津病院の撮影時が沈黙だったという話?
まぁこのあたりはメタ推理になっちゃうし単に自分の深読みし過ぎですけども。

3ヶ月楽しかったけど、ラスト10分がどうしてももやもやするところがあって
手放しに「面白かったー」「泣いたー」って言えないのが残念です。
手放しで言いたかったなぁ。言えると思ってたんだけどなぁ。途中までは。

 

こうして撮影風景を見ていると、やっぱりひたすら無言で
演技するのは本当に難しかったろうなと感じました。
佐藤流司さんと和田雅成さん目当てで見始めましたが、
西銘駿さんと塩野瑛久さんという素敵な役者さんも知れて良かったです。
楽しい時間をありがとうございました!
舞台のチケット取れるといいな。

 

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