https://youtu.be/a2kVOQjld0w

あらすじ

依頼の決定

一十三がランダムで決めると以前に言っていたらしいが
面白そうだから、と依頼を決める一十三。
好きにしろと言う公人だが、優作は
「なんか意味ありげだよな」と、芝居の公演が近いので
今回はパスすると言う。

  

五島の動き

原っぱにかけつけた五島は、「一十三」と呼びかけていた。
しかし一十三たちはそのまま立ち去る。
編集部では、部長がクレシダの特集を組んでも良いと言っていたようだ。
しかしクレシダが今回決めた依頼のリプライを見つけた五島は
編集部を飛び出す。

@ROKUTAKA お前に、台詞をやろう

どうか、救ってほしい。
神だと思っていたものは悪魔だった。

@ROKUTAKA

  

図書館にて

依頼者の裏取りを進めている友木。
名前は六田孝之、52歳。大田区在住。
1995年11月に今まで勤めていた会社を辞めて六田印刷所を創業するも、
2017年7月に倒産した。

本棚の間を歩きながら、「優作は?」と尋ねる公人。
一十三は、「やっぱりやりたくないんだって。面倒くさいって」
と答える。それを聞いた公人は頷く。
「今回もお前が選ぶんだな」
言われた一十三は、「もう適当に選ばなくていいっしょ」と言う。
「覚悟は」二人は本棚を挟んで対峙する。
「これを越えたら、行こう。すべてにお別れする」

君を作りなしているもの 君の実体は いったい何であろうか
君には 君に無数の影が 幾百万の映像となって付随している

ソネットとソングより

一十三に、「裏付けは終わっている」と公人が說明を始める。
依頼人は現在無職。評判は悪くなかったが、自分の会社の金を使い込み倒産した。
3人家族で妻と娘がいるはずだが、近所の人は妻子の姿を最近見かけていない。

  

優作の動き

劇団で稽古を終えて、美奈に絡んでいる。
シェイクスピアの中で一番の復讐劇はなんだと思う?と問う。
美奈が思い出すのは、「そのときクレシダは他の男といたんだ」という言葉。
優作は劇団員に良いバイトがあると声をかける。

   

潜入捜査の開始

フドーカンパニーとの接触

ボロボロの様子の友木。赤信号の横断歩道を渡りかけて
車に轢かれそうになり、女性に助けられる。
喫茶店で、友木は 助けてくれた女性の日向杏に
「命の恩人」 です、と言う。
そこへ、日向の上司である木野がやってくる。

友木は、弟が肺の病気で完治せず病院を転々としており、
自分はネットビジネスの会社を経営しているが手術費用なども馬鹿にならない。
病気のせいか弟は友達もいなくて引きこもっていると
身の上を說明。
木野たちはできる限りの支援をしており、無事手術に成功した子もいると言う。
木野は株式会社フドーカンパニーの取締役専務と書かれた名刺を渡す。
本当に病気が治るのかと問う友木に、
「治りません。それだけ病気は怖いものです」と木野が答える。
「それを知って戦えば方法はあります」。
友達を見つけて心を開いて欲しいと弟への思いを口にする友木。
「あなたが戦えば必ず治る。だから本音で話しましょう」
頑張ってみます、と答える友木を急に怒鳴りつける木野。
本当の心で救うのだ、と。

 

一十三と公人

友木の様子を近くのビルから窺っている公人と一十三。
六田印刷所が倒産し六田の妻が働きに出たのもフドーカンパニーである。
公人は六田へDMを送る。

「一からやり直したい」と電話をかけること。

 六田は言われた通り木野に電話をかける。
「あなたにはもう一度エンロールから始めてもらおう」
と穏やかだが、妻のことを口にすると
「奥さんは娘さんのために戦っている。何もしていないあなたが結果を求めるな」
と怒鳴りつけてくる。

「台詞は決まったか」と訊く公人に、一十三は
「まだ。このタイミングじゃないな」と応じる。
病を治したり会社の斡旋をする自己啓発セミナーから
自然とマインドコントロールしていく。
その先にあるのが新興宗教倶利伽羅会。
木野は”総帥”のために動いている。

 

依頼者の妻は

日向と共に歩いている友木。
日向は、「絶対に良くなる。だからあなたも弟さんの前で頑張って」
と友木の手をとる。
だが六田の妻しずかに目をつけてセミナーに誘ったのは日向。
しずかは娘が治らないのは夫が必死にならないからだと考えており、
”夢見草様”なら絶対になんとかしてくれる、
あなたにできるのはちゃんとお金を振り込むことだけ
と夫に言い残して娘を連れて出ていってしまったのだ。

 

セミナーに潜入

セミナーに参加する友木。六田の姿もある。
弟として一十三も参加している。
簡単なレクリエーションとして、木野がみんなは仲間であり
自分の心を見つめろと話を始める。
公人は六田に

セミナーでは何もするな。台詞は後にやろう。

とDMを送る。

9本の円柱を連続する4本の直線で結べと木野がロープを渡す。
最初は和やかな雰囲気で始まったものの、失敗が続くにつれ
舌打ちをするなど木野の態度が変わっていく。
誰か出来ないのかと声を荒げ、友木に
「あなたは勇気のある人だ、わかるはず。本当のあなたならできる」
とやらせるものの、友木にも答えがわからない。
木野は試行錯誤している友木からロープを取り上げ、
誰か出来ないのか と再び呼びかけ、誰も出てこないと見るとロープを投げつける。
そこで仕込みの参加者が進み出ようとする。
遮って一十三が前に出て、ロープを手に取り正解を出す。
木野は「本当の自分を持っている」と拍手で一十三を褒め称える。
「なぜみなさんがわからなかったのか、その理由」
隣にいた友木を強く押し、友木は円柱に倒れ込んでしまう。
「直線が点を超えてはいけないと無意識に決めつけていた。
無意識に作った枠からはみ出ることを恐れていませんでしたか。答えなさい」
と怒鳴りつけると、友木は確かにそうかもしれないと答える。
「勝手な枠組みに囚われて本当の自分じゃなくなっている」

  

救命ボート

部屋のカーテンを閉めて電気を消し、『救命ボートの授業』が始まる。
あなた方は無人島に漂流した
食べるものもなく飲む水も残りわずかだ
このまま待っても救いの船は絶対に来ない。
そしてあなた方は想像する。現実を。人生の終わりを。
何時間も続くこの時間で、参加者は正常な思考を失っていく。
立ち上がろうとする六田に、「何もするな」と一十三が止める。
「クレシダにそう言われたはずだ。何もするな。必ず、救ってやる」

 

やっと俺も辿り着いた

@IAGO

 

感想と考察

クレシダの仕組みについて

4人が可愛い

予告にあった一十三君が腕ぶんぶんするの、冒頭だったんですね。
3人がじっと見ているのが可愛いです。
エア様の動きが滅茶苦茶猫っぽいですね。笑
中の人が猫好きだからでしょうか⁇

 

依頼の決め方

優作の今までの言動から、依頼はランダムで決めることになっていて
誰が決めても良いルールだったようですが、
前回、今回と一十三が決めています。
優作は公演が近いことを理由にパスしており、
「なんか意味ありげ」「俺の勘は鋭い」とも言っています。
後から公人が「今回もお前が選ぶんだな」と言っていることからも
公人は一十三が選ぶことに反対ではないものの
確認を取る必要があるほどの行為、ということになるわけで。
今までは適当に選んでいたけれど、クレシダの名前が広まってきて
そろそろ本腰を入れて本来の目的にシフトして行って良いだろう、
と一十三は考えているわけです。
でも、それを優作は知らされていないということなのでしょうか?

グループの中で情報格差があるのは亀裂が入る理由になりがちですし
優作は参加を拒否しているので気になるところですが、
劇団でバイトしない? と声をかけて、クレシダの活動の為に
セミナー参加要員を送り込んでもいます。
彼らへのバイト代は、誰が出しているんでしょうね…?

 

『実体』について

「面白そう」と言う一十三の言葉にも、「ランダムに決めるって言った」という優作の言葉にも、
エア様がうんうん、と頷いているのもちょっと気になりました。
流れで「好きにしろ」と言っていますが、その台詞に対してのリアクションは
今回も誰からも無く。

公人は何度も「覚悟は」と一十三に確認して来ていますし、
一十三も「抜け出す」「さよならする」「行こう」「お別れ」と
いう言葉を使ってきています。
本棚を挟んで会話していた公人と一十三ですが、一十三の台詞の後
公人の姿はなくなっています。

これは決定的な、エア様実在しない説、または一十三二重人格説
のメタファーなのかなと思えなくもありません。

実はクレシダ4人衆って多重人格の暗喩で、
本当は一十三一人しかいないのかなというのも考えていたのですが
友木が弟として一十三を連れてきているので
少なくとも二人は実在していそうですね。

今回友木が実働部隊なので、彼が調べた情報を説明するのは
エア様の役目になっています。かなり新鮮。
深読みすると、この辺りも段々役割があやふやになってきて
境界線があやふやになっていく感じが、多重人格だったけれど人格の整理が
少しずつついていくとかそんな感じなのかなって思っていたんです。
この辺りに深い意味はあるんでしょうか。

重箱の隅をつついていくなら、前回公人がボディバッグを持っていて、
今回は一十三が持っている(バッグは違うもの)のも
気になるといえば気になります。

今回の ソネットとソングから引用された言葉は、
依頼者への台詞ではない、ということですよね?
実体、という言葉が気になってしまいます。
優作の「やっと俺も辿り着いた」もあまりにシンプルで
裏の読めない言葉です。
優作のクレシダ参加の目的は、他の3人とは違うのでしょうか。

前回のクレシダアカウントの発信文面がなんか荒い気がしたと書きましたが
今回は元に戻った印象があります。
エア様がアフレコするクレシダの文面は文学的というか、
口語文ではない気がするんです。文語文寄り。

 

五島さんと一十三の関係

冒頭で、原っぱで五島さんが一十三と呼びかけていたことがわかりました。
名前で呼ぶからには、一般的には一定以上親しいと思うのですが、
2話に出ていた原っぱの回想の少年は五島さんなんでしょうか。
五島さんは「クレシダを見つけたい」と言っていました。
五島さんの言う”クレシダ”は、”クレシダ4人衆”の方なのか
登呂井市小4男児同級生殺害事件の犯人のことなのか。
五島さんは、どうして3話のラストであの場所へ辿り着けたのか。
唯がクレシダに助けてもらうと言っていたと聞いただけで、
あそこへ行けるものなのでしょうか。
そして、一十三=クレシダだとまだ気づいていないということ?
一十三 を追ってきたのか、来たら 一十三 がいて驚いたのかも
まだ判断がつきづらい感じです。

クレシダのアカウント自体は2年以上前からあったけれど
今のような活動を始めてどれくらい経つのでしょうか。
編集部の部長が特集を組んでも良いというくらいには話題ですが、
まだ「巷ではそこそこ話題」程度でしかないんですね。
ネットに明るくない人には知られていないという感じでしょうか。
やっと浸透してきたから一十三もここから本腰を入れるということか。

次回予告と合わせて考えると、一十三が倶利伽羅会に関わろうとしているのに気づき
危険だからと止めるために編集部を飛び出したのでしょうか。

名前の呼び方の印象からすると、弟とか友達の弟とか幼馴染とか
そういう関係を連想します。

 

優作と美奈

優作は金持ちでバイトはしない、劇団?の新人と言っています。
稽古が終わったら普通バイト、と言うからには劇団っぽいんですよねぇ、やっぱり。
でも脚本家もいるし演出助手もいるし、マネージャーがつくような俳優もいる。
イマイチ掴めないでいます。

優作は事前の打ち合わせがあってクレシダとして美奈に話しかけているのか
バイトを集めようとしたのか。

「そのときクレシダは他の男といたんだ」と美奈が一十三から聞いたなら
一十三が少なくともその歳にしてシェイクスピアを知っていて
クレシダの行動の意味も理解していたっぽいですよね。
美奈も、悲劇と聞いてそれを連想するくらいには心のに残っているわけで。

 

潜入捜査について

ずっとクレシダ4人衆は無防備過ぎると言ってきましたが
今回の潜入捜査なんか特に危険ですよね。
新興宗教なのだし、多分携帯番号や住所や個人情報はチェックされていそう。
鯨岡と友木は本名を名乗っていますが
洗脳するために六田さんの妻をフドーカンパニーに引き入れるくらいだし
下調べをしているとしたら嘘はバレそう。
それとも事前に偽のプロフィールを、調べられてもそれが出るよう細工して
作ってあるのでしょうか。

それにしても友木さんのお芝居が上手すぎて…。
友木が上手いのか和田さんが上手いのか??
9本の柱のところも、本当はわかっているのにわからないフリをしているのかな。
出来なくて慌てるところなんかも凄すぎなんですが
洗脳されやすい気弱で真面目な感じを演じているのでしょうかね。
多少気になるのが、本当にこれは全て友木の芝居なのか? というところ。
倶利伽羅会に調べられても困らない=事実 であり
弟は本当に存在する、とかもしかしてありえるでしょうか?

萌え袖ロングカーディガンが似合う男性って普通に凄いです。
和田さんスタイル良いし可愛い恰好良いなぁ。

監督が木野無双って仰っていてなんだそれと思っていたのですが

見てみて成程でした。
喫茶店であんな叫んだら煩いけど、お店じゃなくてフドーカンパニーのなにかなのかな。
私だったらもう最初に声荒げられた時点で速攻で逃げ出しますねあれ。
劇団員の子たち、このセミナー参加バイトでいくらもらえるんでしょう…。
私だったらかなりの額もらえないと参加したくないな。
カーテン閉められた時点で出たいし出してもらえないなら110番するよ…。

 

ドラマ版のゴールはどこなのか

今まで適当に選んでいた依頼を解決してきたクレシダ。
3話と今回は一十三の意思でしたが、3話はそれでも一話完結でした。
しかし今回は続き物なわけで。
更に日向杏役の折井あゆみさんのTwitter プロフィールで

10月期ドラマ「Re:フォロワー」4〜6話 日向杏役

と書いてあったので、今回の話は6話まで尺が取ってあるということですよね。
桑田が言っていた過去の事件であろう『倶利伽羅宗教事件』に並行して触れるとしても
全10話残り4話でクレシダの謎を解いていくのか?

舞台版公式サイトを見ると、アナザーストーリーとありますし
続きは舞台で! ではなくてドラマ版で一定の解決があると思っているのですが
倶利伽羅を書きつつクレシダの秘密を小出しにしたとしても
4話で書ききれるものなのでしょうか。

リーダーの一十三が依頼者を選び、公人が言葉を与え、友木が情報収集、優作が潜入。
4人がそれぞれの能力を生かして、SNS の「裏アカ」を使い、依頼者の悩みを解決しているのだ。

と舞台版のサイトのSTORYにもありますし、ドラマの1話を見た時は
私もそう思っていました。
でも2話からもうこの役割分担は崩壊していますよね。

そんな「クレシダ」を追うゴロツキ記者の五島は、「クレシダ」というアカウント名が11年前の世間を騒がせた「小学生殺人事件」、通称「クレシダ事件」と関連があるのではないかと追い続けている。

次第に明らかになる「クレシダ」の目的と、登場人物たちの本当の姿とは…。

ともあるのですが、これはつまり舞台版に至るまで五島は
クレシダに辿り着いていないのか、クレシダ4人衆は目的達成できないのか、
単にドラマ版のネタバレになるからこういう書き方なのか。

まだまだ疑問だらけです。

 

他の話数の感想

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