https://youtu.be/7MbJ9qiLDd4

あらすじ

救命ボートの授業

六田は前の記憶を思い出している。
静香に「おまえのせいだ」と言われた六田。
何時間も続く仮想遭難に正常な思考を奪われていく
セミナーの参加者たち。
そこへ「小さなボートが来ました」と叫ぶ木野。
しかしそれには1人しか乗れない。
助けを呼んで戻ってもらう時間を生き延びる水も無い。
救えるのは1人だけ。
木野は友木に「誰を乗せますか」と問う。
「弟を」と答える友木を殴る木野。
本当の心のため、あなたが自分を思ってやらなければ
誰も救えないと怒鳴り、
今度は手を握り優しく問いかける。
友木はおずおずと立ち上がり、杏を乗せて欲しいと言う。
理由は「命の恩人だから」。
だが木野はその答えでは許さない。「それだけか」と
首根っこを押さえつけ再び怒鳴りつける。
「好きになり始めてます」と友木が叫ぶとまた殴りつける。
人を好きになるのに立場は関係ない、また枠に囚われている、と。

六田が前に参加したとき「三人で帰る」と言ったときも、
木野は「決めるのは彼女だ」と静香を示し、六田を殴った。

杏は友木に礼を言いつつ、泣きながら
乗るのはあなたでいいと言う。
一十三も、「兄さん、生きていいんだよ、生きるべきだ」
と友木に歩み寄り、「自分を選んでいいんだ」と言った。
それを聞いて木野は素晴らしい、尊いと言い、
周りからは拍手が巻き起こる。
友木と一十三は泣きながら抱き合う。
にやりと笑う二人。それに気がつく六田。

電気が消え、そこに総帥の犬飼一心が現れて、
一十三に「神の子だ。私が救ってあげよう」と言う。

五島も倶利伽羅会へ近づいている。
開いた手帳には、

クレシダ事件と倶利伽羅事件の奇妙な繋がり!?

とのメモがあった。

 

優作と友木

喫茶店で誰かと電話で話している優作。
頼みがある、久し振りに顔を出そうと思って、と言うが
友木が入ってきたので電話を切る。
友木は、
「なんで来てんだよ。やらないって言った癖に」と優作に言う。
やっぱりちょっと興味があると言う優作に、拗ねたように
「俺の名演技を見もしないで」。
友木は倶利伽羅会に”残れなかった”。
「お前がやらないからだろ」と怒る友木に、
「サクラのバイト用意しただろー」とすり寄る優作。
そこへ公人からDMが届く。

倶利伽羅会の情報は?

@AIRREAL

履歴には、

倶利伽羅会の情報を至急集めてほしい。

@AIRREAL

はい、エア様。すぐに調べます。

@POLON

どれくらいで?

@AIRREAL

2時間あれば。

@POLON

とある。
『今現在倶利伽羅会は拡大戦略を取っているようで、
信者を幅広く手に入れています。
他の宗教と違い、スマホやテレビ、ネットを見ることも許され
批判も甘んじて受ける。
その潔さと覚悟が、倶利伽羅会が勢力を広げた大きな理由かと。
それに、やはり総帥犬飼一心の圧倒的なカリスマ力
根強い信者が増えているかと』
と報告する友木。
優作は言う。「大したことはねぇよ」
「おまえになにがわかるんだよ」と問うと、
「わかるんだよ」とだけ言って店を出ていき
再び誰かに電話をしている。

 

木野と杏

誰かとの電話を終える木野。
杏は、六田のやり直しは失敗、総本山に入れるのは危険だと思う
と木野に意見をするものの聞き入れてもらえない。
「それより鯨岡の弟を第4不動へ、総帥には話している、
心を浄化してくれるだろう、兄貴の金と一緒に」
と木野に言われ、何か思うところがありそうな杏。

 

第4不動

総帥は一十三を気に入っていて、あなたの夢見草を生み出せる、
夢見草とは心の中にある桜のように散る美しい本当の言葉、
と杏が說明をする。
(夢見草は桜の別名)
「僕の心の中に桜などありませんよ」と呟く一十三。
同じ部屋では静香と娘の小春が祈っている。

 

公人と友木

総本山の建物の近くで、スマホで
喫茶店にいる友木へメッセージを送る公人。

倶利伽羅の証拠 は

公人

既に総本山のマスターコンピューターに侵入しています

友木

六田の妻と娘を見つけてくる。
合図と共に、乗り込め

公人

心のままに

友木

五島も総本山を探っている。
「なにするかわかんねぇ奴らだぞここは」と独りごちる。

 

公人と一十三

一十三は静香に話しかける。
旦那さんから頼まれてきた、
どの言葉を言ってもあなたには届かないのはわかっている。
彼女を病院に連れていくためにここへ来た、
僕は、あなたのように信じて裏切られた人を知っていると話す。
離れようとする親子に更に語りかける一十三。
「桜よりも真実の言葉を手に入れてここに来ました。
それを証明できたら耳を傾けてくれませんか」
いつの間にか部屋の中にいる公人。
何かを一十三のスマホに送る。一十三はそれを静香に見せて、
「あなた達を失って死にものぐるいで取り戻そうとした男が
見つけた場所です」と言った。
木野が入ってきて、総帥が皆の前で一十三の心を開くと言う。
木野を見遣り、「行くぞ」と言う公人。
「ああ」と答える一十三。

 

儀式

犬飼の言葉に従って祈る信者達。
外から覗いている五島。
相手を高揚させて自分の言葉を引き出し自分の言葉と思わせるだけ。
必死に祈っているように見える一十三が思い出すのは
同じ様に黒い制服を着て祈っている女性。

六田がやってきて妻子に「帰ろう。全てやり直そう」と言う。
静香は木野に謝罪し、木野は六田をつまみ出せと言うが、
遮るように一十三が「言葉が降りてきました」と言った。
木野は「何を言ってる」と怒るが、総帥が木野を止める。
「総帥、私の真実の言葉はあなたを超えてしまうかもしれません」

公人は再び外に1人で佇んでいる。

「私の心にある言葉は私の言葉ではありません。
もう1人の自分の言葉。この日のために力をつけた言葉です」

公人が台詞を言い始める。

返信先:@ROKUTA
君を作りなしているもの
君の実体はいったい何であろうか
君には君に無縁の影が幾百万の
映像となって付随している。

重なる一十三の顔。
声が一十三の声に変わっていく。
信者たちがクレシダだと騒ぎ始める。

外には優作も来ており、
「折角仕込みまで用意したのに、必要ないくらい浸透してんじゃん。
クレシダ、やっぱり間違いないぞ。乗り越えられるか」
と笑っている。

「私はクレシダです。あなたは知っているでしょう、この名前を」
「あなたに思いがあります」
と犬飼に詰め寄る一十三。
「かつてここに大事な人がいました。私の人生において」
「あなたに救いを求めていました。何も持っていなかった頃のあなたに」
「お前は何も救えなかった。それだけで十分だ。
やっとできる。もう1人の自分で」
「復讐の始まりをさ」

この日の為にこのアカウントは生まれた

@Kuresida

 

感想と考察

杏の本心は?

洗脳されているだけの真面目な信者なのかなと
4話の最初では思いましたが、仕込みもしているし
静香さんを引き入れたのは彼女らしいし。
ただもしかしたら、友木に好意を寄せられて嬉しい気持ちは
本当かもしれないし、だからこそ
木野が友木から金を巻き上げようとしているのを複雑に思っているのかもしれない。

次の話の予告映像では倶利伽羅会は既に崩壊したのか
映っていないですが、杏はまだ出演するんですよね。

 

喫茶店?

友木と優作がいた喫茶店って、4話で木野達といたお店でしょうか?
なんで来てるんだ、と優作に言うってことは、
実は図書館に次ぐ、クレシダの活動拠点?
優作または優作の親のお店だったりするんですかね。
サクラのバイト代も、優作が払っているんでしょうか。

「お前がやらないからだろ」と言うからには、
友木は優作がやっていたら残れたかも、飽く迄も自分は代打、
みたいな意識なんでしょうか。
十分名演技でしたけどね……。
でも役者仲間は通ったってことは、演技力がなかった方、なのかな?(あれで?)

「俺の名演技を見もしないで」って可愛かったですよね。笑

あんまり総帥にカリスマ性を感じない私ですが、
それにしても優作も「大したことはない」「わかるんだよ」と言うんですよね。

 

優作の謎

4話から徐々に、そして5話に来て俄然、優作の謎っぷりが
クローズアップされています。

電話の相手は誰なのか。久し振りに顔を出す、とは
劇団のことならもう顔は出しているし、また別口ですよね。
一体どこへ?

総帥が大したことはないと断言するのもそうですが、
喫茶店を出てから総本山までやってきているのがちょっと可笑しくないです?
バイトがちゃんとやれてるかなんて見に来なくてもわかるわけで。
様子を見に来たにしてはちょっと。
劇団員に頼んだのは、セミナーを乗り切って総本山へ行き
クレシダが呟いたらみんなにクレシダの呟きを見るよう、
このひとがクレシダだと騒ぐよう、ということなのでしょう。
でもそんな必要もないくらい皆がクレシダの呟きを見ていた。

「クレシダ、やっぱり間違いないぞ。乗り越えられるか」
という台詞が不穏です。
優作は倶利伽羅会の関係者で、この苦難を乗り越えられるか?
という意味だったり、しないですよね……?
犬飼なり幹部が親だとか。
だから ”家が金持ち” だし、今回の依頼に表立って関わりたくなかった。
”勘が鋭い” から、もう一十三が適当に依頼を選ばず
真っ直ぐに倶利伽羅事件に関わる依頼を選ぶだろうと思っていたから。

そして、クレシダが ”この日のために力をつけた言葉” があり
倶利伽羅会はこれを乗り越えられるかと笑っている。
たとえば親と仮定して、親とうまくいっていない、
倶利伽羅会に苦々しい気持ちを抱いていて
ピンチを高みの見物状態で見ている。
倶利伽羅会にお灸を据えられる所へ
”やっと俺も辿り着いた” ということだとか……?

もしそうだとしたら、依頼者の裏取りができるのに
友木が優作のことを調べないというのも変ですけど、
知っていたら優作に潜入捜査をやらせようともしないでしょうし…。

ただ、ここまで一十三は主人公っぽかったですけど
優作ってそこまでクローズアップされていないので
それくらいの何か大きいことは当然来そうなんですよね。

 

クレシダ事件と倶利伽羅事件

『クレシダ事件と倶利伽羅事件の奇妙な繋がり』というメモ。
そして、五島さんは倶利伽羅会のことを
何をするかわからないと認識している。

五島さんの年齢設定はどれくらいなんでしょうか。
ゴロツキ、なんて公式サイトにも書かれているし
イケメンさんなのでお兄さんとか?くらいしか
考えたことがなかったんですが
中の人の年齢を考えると、一十三のお父さんでもあり得なくはないんですね……。

倶利伽羅事件は、一十三の回想に出てくる女性が
修行中に死んでしまったとかそういったこと?
幼少時の一十三の姿もありましたし、あの女性が母親であるとすれば、
美奈に「お母さんが」と泣いていたのも母が事件の被害者になってしまったということで辻褄は合います。
女性は結婚指輪をしていましたし。

でもそうなると、一十三は総帥はクレシダを知っているはず
と言いますが
単純にアカウントの話をしているのでもないでしょうし。
少年Aがシェイクスピア好きの母親から
教えてもらった物語の影響でチャットネームをクレシダにしていた
辺りのエピソードが気にかかってきます。
一十三も美奈もクレシダを知っていましたし。

一十三か総帥の息子が少年AまたはB?
一十三のお母さんが入信していたなら、一十三が病気だった可能性はありますし
やっぱり友木が潜入するときについた嘘は全て嘘ではない?
うーん、でもそうだったら、倶利伽羅会はお金を巻き上げるのに
身辺調査しているみたいなので、
事件の被害者の女性の息子のことも当然記録にありそう。
無いっていうことはやっぱり一十三は名前を変えているのかな。

母親が倶利伽羅会に殺された復讐をしたのがクレシダ事件なら
今回が復讐の始まり、ということにはならないでしょうし。

考えたくない方の優作の正体は、
彼がクレシダちゃんパターンとか。
となれば割と、友木と優作はグルだと思うんです…。

 

優作と友木の関係

1話の感想でも書いたのですが、
リフォロワー公式サイトのトップ画像の手錠の鎖、
公人と一十三はこれみよがしに繋がっていて、ふたりとも鎖を持ってるんですよ。
優作と友木もキャンドルスタンドに絡まっていて繋がっている。
でも、一十三と優作の間が繋がっている様に見えない。

これ、深読みじゃ無いのではという気がここにきて
してきました。
なんなら、公人と一十三が鎖を握っているのも積極的に二人が
自分たちで関係を縛り合っていて
そうでない優作と友木は、その気がある訳ではないけれど
結託せざるを得なかった、とか
エア様への忠誠心もあって友木が優作を縛っている、とか。

なんと言っても、何度か言っていますが優作のアカウント
イアーゴーはオセロを裏切りますし
友木のアカウントは間違えて殺されるポローニアス。
しかも6話で見に行く優作の出演する芝居はハムレットなんですよね?

 

エアリアル様の正体は

Sparkle Vol.38 の佐藤流司さんのインタビューの中で

公人は無口なので表情でお芝居をしなければいけなかった

5話あたりから公人の真髄が見えてくる
それは俺が公人に惹かれる部分でもある

という言葉がありました。
今回、エア様は友木さんですら入れなかった第4不動とやらの中へ
いつの間にか侵入し、そして誰にも咎められないまま
またいつの間にか外へ出ている訳で。
実在しないかは兎も角この公人に実体がないことは確定でしょう。

そして、あれだけ慈愛に満ちた一十三への表情、
逆に淡々とした友木への表情なんかも、公人の本心なんですよね。
今回友木とチャットしているとき、いつになくエア様が
表情豊かだったのも気になっています。

セミナーでは何もするな、と伝えてあった六田さんが
乗り込んできましたが、
クレシダが六田さんに指示を出している描写はありませんでした。
それとも、合図と共に乗り込め、が六田さんへの言葉だった?

エア様が一十三の別人格、死んだ弟の霊、ネット上のみの存在
いずれにせよ実体が無いとして、
友木と公人の関係は相変わらず謎なんですよね……。

一十三の言う『力をつけた言葉』が単にSNSの拡散力を示すのか
もっと別のことなのか
どのみちエアリアルがフォローをしてくれたあの時から
この日の為にずっと準備してきた。
始まりはクレシダとエアリアルだけだった”クレシダ”に
友木と優作が加わったのはいつ、なぜだったのでしょう。

 

クレシダ事件について今一度考える

そう言えば1話に出ていたwikiみたいなページ
少年Aがチャットルームで使用していた名前が「クレシダ」
少年Aは、チャットで少年Bを呼び出した
ってありましたよね。
で、小学四年生で同級生を殺した事件。
2008年1月に4年生の年齢って、やっぱりクレシダ4人衆の中では
一十三と公人だけですよね。
共犯とかがいてそれも未成年だから発表されていないとすれば
可能性はありますが。

やっぱり普通に考えると、クレシダの話を美奈にしていた
一十三が少年Aになっちゃいますよね。
少年Aは自首したけど黙秘を続けていて、その後のページは
映っていないのでわからないのですが
自首したけど黙秘っていうところから想像すると
刺殺はしたけど殺すのに正当な理由があった、もしくは說明できない・したくない。
エア様がどこまでファンタジー設定かによっては
殺したのはエア様で說明のしようがなかったとか、
超能力で殺してしまった、とか。
一十三の名前が本当は直、または公人で、
少年法により罪を償った後名前を一十三と変えた。
アカウントのロザリンドは男装することがありますが
今は”女装”している、それがアカウント名。
その理由は、追放された父を探しに行く為。

倶利伽羅会に母が殺されたとすれば。
小春ちゃんも言ってましたが一十三は小春と同じ。
自分の病気で母が入信し、父親は六田のように追放された。
似た依頼を利用して復讐を始める。

うーん。辻褄は合いますよね……。
この場合お父さんは五島さんではなくなりそうですが。

 

次回予告について

新章開幕、となっていましたよね。
次回予告で美奈はクレシダに会いたがっているようですし
公人が友木に依頼者になれと言うようですし
またぐっと話が動きそうですね。
やっぱり5話から公人も動き始めそうです。

これだけ公人は実在しないと言いつつ
4人衆の雰囲気が好きなので、実在していて欲しい気持ちも強い。

実在しなかったら人気劇団なのにエア様の席がないとか
エア様座ってる上に誰か座ろうとしちゃいません…?(汗)

「俺は誰かに殺されたんだと思ってる。絶対に」
って、優作の声ですか……?
意味深に見せかけて単に芝居の台詞かもしれないけども
優作がクレシダに入った理由なのかもしれないし。

「俺達三年も一緒にいたんだぞ」も気になるワードです。

なんだろう、どんどんわからなくなってきましたね。笑
楽しいけども。

 

他の話数の感想

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