あらすじ

五島と桑田

お店で煙草を吸いながらスマホを見ている五島。
そこへ桑田がやってくる。桑田によれば、
犬飼は命に別状はないが意識が戻らない状態。
一十三が捕まったという話も聞いていない。

記事を載せてくれたことについて、編集長へ礼を言ってくれという五島。
退職への選別だ、スクープを取ってきたら面白ければ載せるから、真実を暴いて最後は戻ってこいという
編集長の伝言を伝え、
「私も協力する。だから教えてください。池永一十三はクレシダで少年Aなのか」と言う桑田に、五島は
「なら約束してくれ。何があっても俺を止めないと」と言う。

 

角光と八巻

犬飼が起きたら連絡させろと八巻に指示を出す角光。
八巻は
「記者には内閣府を通じて箝口令を出している。
全て終わった後誤報だったという記事を作らせる。
携帯会社や警察から一十三の居場所の特定はできていると聞いている」と答える。
一方エアリアルの居場所は特定できておらず、
最後の通信記録は一十三を取り逃がした公園。
クレシダアカウント凍結は準備できている状態だが、角光は
「逮捕したあとでいい、静岡県登呂井市・深津病院はお前が最初に請け負った仕事でその功績で第三秘書になった」
「あのときのことを口にするものはいない」と言う八巻に、
「さっさと逮捕して、二度と外に戻さないよう法務省に伝えておけ」と角光が言う。

 

友木の過去

8年前、18歳の友木は法学部に受かったことを父の仏前に報告する。
友木は父の遺品から、公判の記録と無念の思いが綴られた手帳を見つけていた。

調べれば調べるほどこの少年に課せられた過酷な状況に心が痛む。私は法を信じている。だが彼の母をその法は守れなかった。

事件番号 平成二〇年 第二九一号
静岡県登呂井市同級生刺殺事件公判調書
第二回公判記録

供述調書 平成二〇年
氏名 岸本 直
年齢 十一歳

 

一十三と美奈

町外れのラブホテルに身を隠す二人。
「芝居。シェイクスピア。離れてなかったんだな」と一十三が言うと、美奈は
「私にはあの時間が頭から離れなかったから」と答える。
「新しい人生を生きることもできた」と言われても
「今の私があなたが作ってくれたもう1人の私」
と言う美奈。一十三は、
「いいよその話はもう」と言う。

直はあれからどうしていたのかと問われ、
「1人の親と1人の親友に会った」と答える。
親はなんとなくわかる、と言う美奈に、親友のことを説明する一十三。
「親友はクレシダの初めてのフォロワーで覚悟をくれた。
あいつがいなければここまでこれなかった」
いつか会わせて、と言う美奈。
名前について問うと、一十三は漢字で書いて見せた。
それを見て気がつく美奈。
それは直の母親が死んだ日だった。

 

クレシダ事件について

五島は桑田にクレシダ事件のことを説明する。
情報操作があるし警察組織は認めないだろうが、
直の母岸本玲は1月13日に重体で病院へ搬送されて死亡。
倶利伽羅会総本部で自殺を図ったとされた。
そして15日の夜、直は少年Bをチャットで呼び出した。

[クレシダ]聞きたいことがあるんだよ
[ドッグ]もう寝る

[ドッグ] そんなことしても無駄だよ
[クレシダ]わかった
[ドッグ]どこ?
[クレシダ]放課後、雑草がたくさんあるいつもの草原で
[ドッグ]おっけー

事件が公になると、クラリネット事件の時のように
ネット上で大騒ぎになった。

直が少年院にいる間に病床にあった父も亡くなり、直は独りになった。
何をしようとしているのかと桑田に訊かれ、
「1人ではないと証明してやりたい。親父みたいに」
と笑う五島。

 

荻島と友木


刑事や警察官がホテルまで来るが、間一髪で逃げ出す一十三と美奈。

友木からの電話があり、
「繋がってよかったが電源は切っておけ。逃げ切るのは厳しいと思う」
と話す。そこへ荻島がやって来て、友木は通話を切る。

荻島に問われて、一十三の逃亡先はわからないと答える友木。
連絡があったら教えろと言われ、友木は
「私達は法に触れることはしていません」と抗う。
「あくまで事情をきくだけと上からは聞いている」と言う荻島に、尚も
「正直あなた方を信用していません」と言い募る友木。
荻島は
「クレシダと名乗るのは自由だがあなたの父親は弁護士で
担当したのはクレシダ事件。
信用してもらうにはあなたも私たちを信用させてください。
最悪私だけでも。
これ以上動けば逃亡を手助けする罪にあたる」
と言って立ち去る。

友木との通話が切れた後、一十三は自分の携帯の電源を切ってポケットへしまい、バッグの中に手を入れる。
これを使って、と美奈が自分の携帯を渡す。
「どこへ向かうの」と言う質問に、

「必ず誰かが声を上げる。だから行きたい場所がある
きっとエアリアルが待っているから」
と答え、二人は走り出す。

 

優作の動向

稽古場に顔を出すと、無断で稽古を休んだことを仲間に詰られる。
そして、美奈が辞めたと聞き驚く。

 

クレシダ4人のチャット

さすがに逃げ切れないと言う一十三に、大丈夫と言う美奈。
美奈は変わってないなと笑うと、美奈は答える。
「直だって。だから早くやり遂げて戻っておいで」
一十三は美奈のスマホからチャットにアクセスする。

スマホを借りて入った
これでこのスマホも最後にする
足がつくから

@ROSALIND

早く来い
待ちくたびれたぞ

@AIRREAL

うるせ

@ROSALIND

エアリアル様…ご無事でよかった!

@POLON

黙ってろ

@AIRREAL

未だ誰も情報を言ってはきません
我々もこれ以上は犯人隠避罪です

@POLON

俺はなんも知らねぇって言うけどなwww

@IAGO

お前も大丈夫か

@ROSALIND

逆に自分の使わない方が怪しまれるわ
お前ら度胸がねぇんだよ

@IAGO

この先はもっときついぞ

@AIRREAL

舐めんな
俺こそがクレシダだ

@IAGO

とりあえず、生き延びてみるよ

@ROSALIND

多分 今夜が勝負だ

@POLON

現れるか?
そんな簡単に真実を話す奴

@IAGO

必ず現れる
だから呟け

@AIRREAL
お前に 台詞を やろう

だが胸が張り裂けようと
口に出してはならぬ

@Kuresida
口に出してはならぬ
だが胸が張り裂けようと
真実を知りたい

エアリアルより

夜の町をパトカーを避けながら彷徨う一十三と美奈。
「歩ける所は全部行った。ヒッチハイクをしよう」
と提案する美奈。
一十三は危険だと言うが、彼女は言う。
「そのときは私が逃してあげる。たとえ人を殺しても」
「そんなこと言うな」
一十三に言われて額を一十三の体にしばしつけてから、笑顔で顔をあげてやろう、と言う美奈。

車が止まり乗せてくれることに。
真っ直ぐ行けるところまで行って欲しいと頼む一十三。
到着し、礼を言って降りようとすると運転手に呼び止められる。
「指名手配犯だろ」と言われて逃げ出そうとするが、プリペイドのスマホを渡される。
どうして、と問うと、
「お前の親父からの預かりものだ。あいつは親友でな。
聖フィーべ学園事件のときは恐れ入った。
俺もあんたらのフォロワーだよ」
運転手は探偵・宝田博人であった。

五島が折り入って頼みがある、この仮は高く返すと電話で頼んでいたのだ。

「親父からの伝言だ。やれるとこまでやってこい。それからおまえの誕生日を祝う。だから最後の場所には俺を呼べ」
泣きじゃくる一十三と美奈。

宝田に促されて、電源を入れてアカウントを開いてみると
リプライで情報が寄せられていた。

あの時に病院にいたものです。
彼女の事でずっと黙って
いたことがあります。
あなたは真実と戦っていることを
私は 知っています。

この件について、優作・友木・公人もチャットで話している。
位置情報を検索し 深津病院からの投稿で間違いないと思う、と言う友木。
どうすんだ、あいつ指名手配されてるしと優作が言うと、
公人が俺が行くと言う。真実を見つけよう
立ち上がって歩き出す公人。
優作もどこかへ歩いていく。

俺にも、
名前がほしかった

@IAGO

 

感想と考察

クレシダ事件について

それぞれの思いに感動

桑田さんに五島さんが説明した概要は、
1話のまとめサイト にあったものと同じでした。
名前が母親の命日なのではと予想されていた方いらっしゃいましたよね。素晴らしい。
桑田さんは五島さんに惚れているんじゃないかと思うのですが
何があっても止めないことを条件に手伝うことを許されるの、
辛いものがあります。危険だということはわかっているわけですから。
法務省からのお達しが出ているのだから木佐貫編集長も
なんらかの圧力はあっただろうに、フリーで動いて
終わったら戻ってこいと言ってくれるところが泣けます。

そしてやっぱり、五島さんが一十三に独りじゃないって言ってあげたいという
シンプルな理由が堪りません。

 

五島さんの正体は

保護司と言うよりは、保護観察官なのかなと思ったんですよ。
国家公務員=エリートと荻島さんが言ったのかもしれないし。(荻島さんだって刑事だからエリートなのではと思うのですが
現場の叩き上げってことなのかも)
それなら一十三と一緒に暮らすこともありえるし。
でもだったら、随分気さくすぎる気もしてみたり…。
直のお父さんと友達だったとかの、公的な立場とは関係なく身元を引き受けてくれた感じでしょうか。でもそれなら、二十歳までという期限付きなのがちょっと納得いかないかなと。

 

クラリネット事件とは

西田監督の以前の作品 ONLY SILVER FISH に出てきたと
みなさんの推理の中で見かけたので
お遊び的に単なる他の類似事件名として出てきたのかなと
2話の時点では思っていたのですが
こうも何度も出てくるのと、
オープニングでピックされているツイートでも8話から
『クラリネットに助けてもらえ』『俺はクラリネッター』
とあるので気になってきました。
単なるネットで時々ある揶揄に過ぎないのか
クラリネット事件も重要な手掛かりなのか、この後出てくるのか。

 

八巻の関与は

静岡県登呂井市・深津病院の件で功績を認められて
第三秘書に昇格した、あのときのことを口にするものはいない
と言う言葉からは、不穏な物しか感じられません。
友木と入水兄弟説は有り得そうですし、実は味方だったりしないかなーと思ってもみたのですが
一体何をしたのか。岸本玲の他殺の件を揉み消したのが八巻っぽいんですよねぇ、現在出ている情報だと。

 

少年Bの正体

これまで依頼者のアカウントは皆本名をもじったものでした。
そこから考えると、この少年Bドッグは、犬飼の息子っぽいですよね。
聞きたいことがある、と言う直にもう寝ると返してみたり
何かを直から言われて「そんなことをしても無駄」と言うあたり
結構強気ですし、追求を躱している感じがします。

 

友木について

一十三に電話をしていましたが、通話記録も残るし
それくらいなら位置情報から探してサポートしたり
仕事を休んで直接会いに行く方が確実かなと自分の場合は思うんですが。
職場をクレシダの溜り場にしたり仕事中にクレシダのことをしたりとかなり無防備だったのは何故なのでしょう。
国家にも負けない自信があるからかと思っていたのですが
そうでもなさそうなんですよね。

多分荻島さんとはお父さんの事件の時に顔見知りなのでしょう。
お父さんは過労なのか自殺なのか、はたまた……。
ここまでのことを考えると、自殺か他殺で敵討ちの為
弁護士を目指したように思えますが。
友木は五島さんと同じくクレシダ事件の真相を知っているのでしょうから、それで少年Aに感情移入するのはわかります。
ただ公判記録からどうやって直本人の居場所に辿り着いたのか。
エアリアルとの関係も未だ謎です。
7で友木さんの物と思われる(カバーの内側が暗い色で本体が白いのはクレシダの中では友木さんだけ)
スマホが何故机の上にあったのか、Aとは誰なのか。
エアリアルと思わせて少年AのAじゃないよね?

 

一十三と美奈の会話

シェイクスピアの話

離れていなかったんだという一十三の言葉。
直からシェイクスピアを教えてもらってはまったから芝居に興味を持ち、シェイクスピアを題材にする劇団に演出助手として入った。
本当にそれだけの意味なのでしょうか。

一十三は回想で倶利伽羅会の制服を着ていませんでしたし
お母さんはお父さんの病気を治したくて倶利伽羅会に入っていたのでしょう。
そして何者かに殺された。
お母さんは倶利伽羅会に殺されたのではと直が疑問に思って
少年Bに聞こうとするも、「もう寝る」と誤魔化された。
倶利伽羅会に殺されたことを世間に知らせたいと言って
「そんなことしても無駄」と言われた。
のだとして、じゃあ少年Bを刺そうとして包丁を持っていそいそとでかけていく直の姿がどうにも想像しにくいです。

あの原っぱには直、B、美奈、恐らく優作がいたと思うのですが
直が目を手で覆っていた描写も気になるところ。
泣いているよりは目を押さえているようにも見えたのですよね。
実はみんなで芝居の稽古をしていたとか。
そこで何某かの事故が起こった。
優作は、仲間に入りたいと思って覗いていてそれを目撃したのかなと。

 

美奈の境遇は

新しい人生を生きると言われると、
美奈も名前を変えているのかなと思わなくもないのですが
そんなにみんなが名前を変えていたり罪を犯していたりというのもちょっと違う気がします。
美奈は感謝しているのに一十三にとってはネガティブなことなんですよね、今回の反応を見ていても。

五島さんと美奈ちゃんは顔見知りで、五島さんが一十三にとっての父親みたいなものというのもなんとなくでも理解している。
五島さんには会いたくないという発言もしている。
そうは言っても自分から連絡を取るくらいで嫌いで顔も見たくないというわけでもなく。
美奈も罪を犯していて保護観察官である五島さんと面識があるという可能性はあるのですが
美奈ちゃんの雰囲気を考えると考えにくい。
と言いつつも、「たとえ人を殺しても私が逃してあげる」という台詞は非常に重いです。
思いを振り切って敢えて笑顔でいるところが切ない。

 

二人の目指す場所は

警察から逃げるのなら、気づかれて追われていないのにやたら走るのは目立ちますし
服を変えたり帽子を被ったりもしていない甘さも気になります。
でも、ただ逃げているだけではないんですよね。

一十三はエアリアルが待っているから行きたい場所があると言い
チャットをしたときも公人は「早く来い 待ちくたびれたぞ」と言っています。
無事なら早くログインしろよという軽口にも撮れますが
美奈が「早くやり遂げて戻っておいで」とも言いますし
「歩ける所は全部行った」という発言もあります。
二人は何かを探しているけれど、歩ける範囲にはもう無い。
そこにはエアリアルが待っている。

親友である五島さんの頼みを聞いてくれた宝田さんには泣かされましたし
どうして場所がわかったのかとか、
その手の上げ方じゃタクシーが止まっちゃうよ美奈ちゃんとか
思うところはあったものの、感動のシーンでした。
この時の五島さんからの伝言で、
最後の場所には俺を呼べという言葉がありました。
局面という意味で場所と言っているともとれますが、
どこかの具体的な場所、それを見つけられたら連絡してくれたら駆けつけるという意味にも思えます。

 

エアリアルについて

居場所が特定されない

エアリアルの居場所は特定できておらず、
最後の通信記録は一十三を取り逃がした公園。
『この日の為にここまできた。』と角光さんに送っていたのが
それだと考えて良いのでしょうか。

一十三が友木と話した後慌てて鞄に手を入れたのは
エアリアルのスマホの電源を切っているのかなと思ったんですが。
”通信”記録は宣戦布告したのが最後。でも電源が入っている以上GPSは追えるはずなのに、
八巻さんは一十三の居場所にしか言及していません。

一十三が公人のことを親友だと明言しているのを聞いて
実在していて欲しいなという思いを強くしました。
でもGPSや1話のスマホのこと、似た服装を時々すること、
公人と会話するのが一十三しかいないことを考えると難しい。

4人でチャットするシーンで、エアリアルの居場所は
角光サイドにバレたと考えられますが、果たして。

  

優作について

顔を出すと行った後倶利伽羅会の総本山の近くにいたことから
犬飼の息子=少年Bの弟 説はありえます。
少年B=ドッグで犬飼だからそう名乗っていたとすれば、
一心は兎も角犬飼は本名のはず。
たとえば両親が離婚して優作は母親の旧姓を名乗っているとか。
でも、それはもうひとりの自分、名前、ではないのでしょうか?

劇団の稽古を無断で休んでいたようですが
指名手配をされた一十三を心配して電話をしながら友木といたからなのか
それ以外にも休んでいたのか。

自分としては、角光の息子なのかなと考えています。

7話で一十三のいる公園をなぜ美奈はわかったのかは疑問なのですが、
ここはフィクションあるあるで深読みしなくていいところなのかなとも思うので
一旦置いておくとして。
公演を終えて着替えて出てきて、もしかしたらこの時点で電撃退団をしていた可能性もありますが
この時点では公園に来て公園で話していただけの美奈の情報をなぜ警察は握っているのか。
優作がバラしたと考えるのが一番自然という気がします。

2話の健吾のように、一十三が好きで
もし一十三が芝居を見終えてすぐ帰ったり
美奈が気づかなかったりしたら何もするつもりはなかったのに
という思いだったなら、フードを押さえた時のあの表情も
IAGOという名前もしっくりくる気はしちゃうんですよね。

 

4人のチャットシーン

涙腺にくるシーン

男子が液晶見てるだけの言ってしまえば地味なシーンで
こんなに泣かされるとは思いもよりませんでした。
西田さんすごい。

 

エアリアルと友木

待ちくたびれたというエアリアルの発言がどうとも取れるというのは
上記の通り。
友木の「ご無事で良かった」という反応を見ると、
友木とエアリアルはこの時点で連絡がついていなかったわけで。
確かに直接ぶつかるなんて言っていたから心配はするにしても
一十三のように指名手配されていた訳でもないのに
よくぞご無事で、という感情にまでなるのはやや違和感なんです。

黙ってろ、もエアリアルっぽい反応と言ってしまえばそれまでですが
自分が単独行動していることを一十三や優作に知らせるなということなのか。

ぱっと出てくるのは隠匿罪だろうに、ちゃんと犯人隠避罪って言ってるあたり
流石弁護士を目指している友木さんです。

 

優作との会話

隠避罪のあと優作が知らないって言うwって言うのは
一十三の逃亡先を、ということかと思うのですが、
それに対してお前も大丈夫かと一十三が言うからおまえのところにも警察がきたのではみたいな意図かなと。
そこで携帯を自分の使う方が怪しまれないって答えるのって
微妙に会話通じて無くありません?
視聴者に見えていないところで、他の会話が事前にあったのかな…。

俺こそがクレシダ という言葉も、軽口にも思えるし深読みもできるし。

 

エアリアルの気持ち

まだ証言者が現れない、今夜現れれば逆転できるかも、でもいるかな
という会話の中でエア様だけが「必ず現れる」と断言する。
これを聞いた時、いつも大丈夫って言ってくれていた美奈ちゃんと離れた後
そうやって前向きな断言をしてくれる久し振りに会えた人が
エアリアルだったのかなって思いました。

ハムレットの台詞が変わったとき、ぞくっとしました。
苦しくて辛くて、でもそれでも、という感情のこもった
エアリアルの声もぐっときた。

関東で放送された時点で、これはTwitterでは呟かない部分なのかなと思ったら、
Twitterでも『エアリアルより』って呟いていて驚いて。

視聴者としてはエアリアル…!!ってなるところですけど、
クレシダアカウントのフォロワーとしては
「エアリアルって、テンペストの??」ってなりません?
暗号に近いメッセージだったのかなって思うんです。

呟けって言ったのはエア様で、ならツイートの操作をしたのは一十三なのかなって思うのに
アフレコの声はエア様。
「真実を(世間に)知ってほしい」じゃなくて、知りたい。なんですよね。

 

3人のチャット

SHOWこと祥子さんは、エアリアルの名前が後押しになって
ツイートしたのかなって思いました。
一月前のツイートで、

って言っているのは、やっぱり直のお母さんが亡くなった日のことを言っているんでしょうか。

祥子さんのツイートについて話し合っているとき、

一十三は美奈から借りた携帯の電源も切っていて、
プリペイドでツイートを見ている状態。
グループチャットとしては優作・友木・公人の3人で話している。
ここの会話が、今までのような吹き出しがなくてアフレコだけなんですよね。
これ、すごく気になりますよね。
エアリアル様、と報告する友木に対して
場所はどこから、と問うたのは優作ですが、変わらず友木が敬語で話しているのもひっかかるところ。
「どうすんだ」と優作が言うのは、祥子に直接話を聞くかということでしょうか。
確認するだけなら、優作でも友木でもできるのに、
「あいつ指名手配されてるしどうする」。
一十三でないとならない理由があるのか。
公人が「オレが行く」と言ったのはおおって思いましたけども
公人なら大丈夫な理由もあるということ?
公人か一十三なら、ある場所に辿り着けば真実を見つけられる。
歩いていく公人と時を同じくして優作が歩いていくのも気になり、
極めつけがIAGOの呟き。
『俺にも、名前がほしかった』。
どういうこと?? とたくさんの引っかかりを起こして終わった8話でした。

Twitterを見ていると、優作=エアリアル説も出てきましたよね。
優作が裏切者の可能性も0ではなく、
でも今回の4人の会話を見ていると、4人の絆を信じたい気持ち。
オープニングのツイートのLuckって優作なんでしょうか。
名前を捩るパターンなら、宝田さんかなって気もしましたが。

 

シェイクスピアとの関係

ハムレット

だが胸が張り裂けようと口に出してはならぬ

ハムレットより

ハムレットは父が死に、叔父が母と再婚して王座に就き、
父の霊から自分は毒殺されたと聞いたことから復讐に燃え、
母のことも憎みます。
ハムレットのこの思いの独白の中にある台詞です。
ただ、今までの傾向からしてシェイクスピアから台詞を引いているだけで
ストーリーや物語の中の登場人物の立場などとは関係なさそうなので
その辺りは重要ではないのかなと。

アカウント名も関係ないんですかね。
それは流石に関係あるんじゃないかとは思っているんですが。
今の所エアリアルは兎も角
ロザリンドっぽさ、イアーゴーっぽさ、ポローニアスっぽさが
感じられないんですよねぇ。

 

エア/リアル

エアリアルのスペルがArialやAerialではなくAIRREAL。
厨二病的にこっちの方がかっけー、なのもありえないとは言えないけど。
みんなが呼ぶ時のアクセントがしっかりAIR REALなんですよね。名前ならエにアクセントがくるのに、リにきてる。
優作は一度しか呼んでないし一十三もそこまではっきりじゃないけど
友木ははっきりとエア・リアル様って発音してる。
そして友木はエア様って呼ぶこともある。
エア様とエアリアル様を使い分けている気がしています。

  

五島さんの原稿メモ

見えていたのは

真実をあばく
ずつけることに
のためだけに生き
どうか、協力して

次号用の記事の下書きなのかと思います。
真実を暴くっていうと、一十三が真犯人じゃない、国に隠蔽された事実を知らしめるってことかと思うのですが
公人の台詞からするとそれだけではなく。
真実を知るために生きてきた、という文なのでしょうか。
とても重いです。

 

他の話数の感想

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