初日は見事にチケット取れなかったのですが、どうしても気になるので
配信観ました。

その感想を取り敢えず書いておきます。
細かい感想は大楽の後にまた書くかもしれない。
初見のほぼ時系列順感想書きなぐり、主に初期刀の話と脚本の話をします。
どっちかというとネガティブめです。
あと内容がわかるようなタイトルをつけた目次を
基本つけるようにしてるんですけど、ネタバレ防止でつけてないから
長文だらだら続くので読みにくかったらごめんなさいです。

役者さんの演技は素晴らしかった。本当に素晴らしかったです。
刀剣男士も人間も。

本記事の中には

TVガイドPERSON別冊ミュージカルスターズvol.2 Amazon限定表紙版

DMM TV ミュージカル『刀剣乱舞』 ~陸奥一蓮~

の内容が含まれています。
ネタバレ知りたくない方はご覧にならないようお願いします。

本編を見る前の自分の思っていたことはこんな感じ。
早い話が、初期刀は加州清光で、今いるのは2振目説を唱えていました。

さて、ここからネタバレに触れていくのでご注意ください。


 

 

 

TVガイドPERSONを読んだ時、あぁこれは初期刀加州じゃないかもなと思いました。
流司くん同様、清光はカンストくらいいっていておかしくないと思っていたのに
茅野さんの想定ではまだこれからというので。

ただ、加州じゃないとしても蜂須賀か陸奥守であって欲しかった。
だって、今居る3振には我々十分もう感情移入できるじゃないですか。
ぽんと新しい刀を出してこの人が最古参です、でも折れました
と言われるのはあんまり好きなやり方じゃないです。
脚本というか構成の好みの問題ですけども。
推理小説で犯人は序盤に登場していないといけないというルールがあるんですよ。
種明かしでぽっと出の人が犯人って言われたら興醒めでしょう。
たとえるなら、正にそれ。
初期刀の謎を追ってきたんだから答えは既に出ていると思ってたので、
一番自分の中では無しな答えだったことにはがっかりしました。

清光の桜が一本多いという話をしている時の表情なんかはぐっときましたけども
初期刀誰問題は清光も蚊帳の外で本当にあの本丸では『若い』方の刀なんだなって感じた。
お花当番とかやってても、本人は察していても蚊帳の外。総隊長なのに。
「待つの限界」と桜の前で歌っているのに。
歌仙に向けてではなかったのだろうか。誰に向けて歌っていたのだろう。

加州は本当に可愛くて、あつかし、幕末のそのまま続きに感じました。
久しぶりに登場だけれど時間自体はあまり経っていないのかなと思うくらい。
だったら兼さんが修行に行って戻ってくるまでの時間、清光は何をしていたことになっているんだろう。

阿弖流為と母禮の会話は、流山での近藤さんと土方さんを重ねてしまったなぁ。
実際加州も新選組を重ねているような台詞が多かったし。
その母禮やってる人も昔新選組隊士やってたんですよとかも思ったけど。

「地方勢力は結局本気を出した朝廷には敵わない」はきつかった。
「さっすが大将軍」にもちょっと意味を感じてしまったな。

ステでめちゃくちゃ羨ましかったジャケットを脱いだ加州が観られたのは嬉しかった。
雑誌で早替え云々の発言があったし察しましたけど、思った以上に重傷を負いましたよね。
しかしながらその割にあっさり、しんどそうにするだけで別に元気なのが個人的には納得いかなかったですが。
お守り持ってましたとか後からそういう話があるなら別だけど…。

まだこれから一山あって成長していく刀だとして、
ミュ清光がこの世に生まれたのって2015年じゃないですか。
もう2024年ですよ? なのにまだ成長してないの?
これからまだ出番があるとして、それがくるの何年後??
そしてその時加州の中の人って誰?
自分は流司くんの加州に報われて欲しいから、キャス変してからじゃ意味ないんだけどな。

麻璃央くんも流司くんも度々後進に譲ることも視野に入れている発言をしてきている中で
今回このキャストを揃えたからには相当物語が動くと思ってたんですよ、『このメンバーで』ね。架空のいない歌仙匂わせでじゃなくて。
初期刀が加州じゃないにしても、加州が折れるのもありだと思ってた、正直。折れたら、キャス変あっても納得はいくし。
ここまで大きくなった本丸で、しれっとキャス変は流石に辞めて欲しいから。

だから私、あのシーンで折れたのかとも思いましたもの。
違ったけど。
というかあんな槍で貫かれてるのを無理矢理引き剥がしたら
トドメ刺したのまんばちゃんみたいなもんなんですが…。
そりゃリアルにそのままにしておいて柄を切り落としてとかやってられないけど
じゃあ貫かれたことにしなくて良くない?
寧ろ貫かれたのにそのあとふらふらしてるだけで元気なの変じゃない?

加州は「石切丸に怒られた」とも言っていたけど、
前々から言っているとおりそれぞれのやり方があるのに
頭ごなしに怒った石切丸にイラッとしたし、加州だけが謝ったのも納得いかなかった。
あつパリでは石切丸も謝ってくれたけど。
で、今回考え無しに突っ込んだと山姥切に怒られてるけどそうですか?
大包平は倒れてしまっていてあそこで割り込んでなければ確実に折られていたと思う。
どうも山姥切が背中を見せたところで庇った歌仙が折れたっぽいから
山姥切のトラウマみたいなものなのだろうけれど
また加州悪者ー?って気分にちょっとなった。
蜂須賀の「清光!」呼びはすごく好き。

自分的には納得いかないけどミュ本丸的には加州が間違っているっぽい。
としたら、え、加州全然成長して無いことにならん…?
血気盛んに突っ込む若気の至り的なの繰り返してないこれ?

お話自体は良かった。人間の話は好きだった。
でも今回これだけのキャストを揃えて、この人たちがいないと駄目だった話だったか。
結果、この刃選である意味あったのは三日月と山姥切と鶴丸だけですよね。
まぁ水心子も伝言伝えてたし、ムードメーカーとしては大包平も必要だったけど、物語上必要な動きをしていた人って3振だけじゃないですか。
特にはっちは? 加州と同様、前の出陣以上の見せ場があって然るべきかと思っていたんだけど
なんなら蜂須賀初期刀かもとも思っていたのに
前の時の方が見せ場はあったよね。虎徹殴った時は恰好良かった。
で、今回は?
お茶持ってきてくれたのもはっちの発案じゃなかったし
熱を込めた台詞はちょくちょくあったけど、寧ろどうしてそこではっちが熱がこもるのかがわからないって思ってしまった。
私が理解してないだけで前フリこれまでになにかありましたっけ。

大体ミュは比較的ちゃんと意味があるからこそこのキャスト発表された時期待していた訳で。絶対意味があるんだろうって思ったから
そうでもなかったんで正直がっかりした。

加州の見せ場は一応あったけど、見せ場と言ってもなぁ。
真剣必殺の気合の入った殺陣は流石の流司くんで最高に恰好良かったですけれども。
出陣する時「だからこの顔ぶれか」って台詞ありましたけど、
全員が既にミュ経験済みというメタな理由以外にだからかーって納得いく理由がわからなかった。

諭すように鶴丸が「手入れすれば傷は治る。だが時間が過ぎるほどに深くなる傷もある」と言って
「わかってる。次につなげること、それが新選組の戦い方だ」
「同感だ。折れずに無事に帰ることこそ」
の一連の会話も正直わからなかった。誰かが折れたら傷を負うのは周りであって本人じゃないし、新選組の戦い方なら寧ろ自分より敵を倒すことを重要視していると思う。
自分がいなくなることで誰かが悲しむからって考えはそれこそ
”感情に流されて刀剣男士らしくない”ように思う。

新選組の戦い方と言えば、後傷を負わされたらその相手を殺す、殺せなかったら切腹というルールがあったんだけど(諸説あります)
ミュ本丸やたら敵に背中向けたがるのずっと気になってます。
でやられるか刀で受けるみたいなパターンすごく多い。
今回も、大包平がやられる度前を向いて敵に背中を向けてて、
これ話が長くなるから言及やめるけどあつかしの稽古場風景思い出したし演出なんだろうな。
自分はどうしても好きじゃないですこれ。

ミュ以外でもちょいちょい見るけどすごい気になる。
鎧相手に刀で刺すんじゃなく切ろうとするのとか。
で今回、特に鶴丸の殺陣が気になるの多かったなぁ。

鶴丸は私はステの染鶴が最高に自分のイメージ通りなんだけど
ステ鶴に比べてミュ鶴って怖いというか、無機物感あるような。
結局刀でしかないみたいな。
大包平の傷ぐりぐりは流石にしなくていいでしょ。ちょっと引いた。
やるとしてもとん、くらいで十分でしょ。
三日月が来た時の舌打ちはかなり好きだったけど。
 

ここまで引っ張っておいて審神者にはまんばちゃんのお話お預けだったし
かのゆきのまんばちゃんよりなんていうか態度が明るくて
かのゆきほどタブー感とか引きずってる感じもしなかったの違和感。
それにあの時の兼さんとの会話はじゃあなんだったのかと。
てっきり加州に「戻ったら話す」と特大フラグ建築かと思う発言した後のあれ
金打かと思ったんだけどこの感じだと違いそうだな。

雑誌を読んで期待した男同士の友情も、阿弖流為と母禮には感じたものの
坂上田村麻呂とはそこまで感じなかったし、
みほとせ・あおさくが好みの自分としてはセオリー通りで
ちょっと薄味のストーリーだと思ってしまった。

物部が武器提供をしていたとか、阿弖流為はなんでそんなすぐ
「俺に会いにくるのは何度目だ」って言えるんだろうとは思ったけど
そこは多分そのまんまでそんな深読みするところじゃなさそう。

結局三日月は何を探しているの?
ステでは『探している』意味は分かるんだけど、それに比べて
歌仙は復活はしないだろうし只管鍛刀するしかないけど
そして短刀がミュ本丸に少ないのは打刀レシピ回してるから説
結構当たってるんじゃないかと思うんだけども
じゃあ何を探してるんだろう。
歌仙が折れない世界線?
それが見つかってしまったら歴史改変にはならないのだろうか。

2部の最後の立ち位置だって、三日月、鶴丸、加州なのに
別に加州は過去の話に関係ないわけでしょ?
なんの為に呼ばれたんだろう、今回。

初期刀の歌仙と初鍛刀がいて、三日月が来て、鶴丸が来て
「***と***に訊いてください」と審神者が言い
その後山姥切が来て。
平安時代末期に出陣したのは歌仙、三日月、鶴丸、山姥切とあと2振は?
桜が1本多いのは歌仙が今は折れて居ないから、ではなくて
歌仙が発案してその後の男士の分からしか植えてないとしたら
初鍛刀も折れてるとかはあるんだろうか。
初鍛刀って最後の母音がいに聞こえたんだよね。
仮にそうだとしたら該当は
岩融、今剣、一期一振、五虎退、明石国行、愛染国俊、
蜻蛉切、むっちゃん、髭切、太郎、次郎とか?
この本丸の審神者の鍛刀運良さそうだし。
文字数的には結構長かったんだよなぁ。
歌仙兼定と陸奥守吉行 くらいの間に感じたんだけど。

山姥切を庇った男士へのみんなの叫びは「***dああっ」に聞こえたし
これはシンプルに歌仙兼定でいいと思うが。

最初だからあつかしとかはジャブでああいう話になるだろうし
そろそろ本気出してきてのみほとせだったと思うから
そういう重い話で初期メン出してくれって思ってて
それが叶ったかと思ったから。確かにピンチには陥ったけど
ストーリー自体がどうかというと…。


次の本公演がみほとせに対するあおさくみたいに
加州と蜂須賀が引き続き出て更に初期刀と三日月の話を掘り下げる
という感じになるなら納得なんですが
多分違うだろうなぁ。
となるとやっぱりもやもやする話でした、自分的には。

繰り返すけど役者さんの演技は素敵だったから
劇場で観るのは楽しみです。