ごんは生きているのか、いえなのかうちなのかなど
色々な考察が面白かった。

個人的な思い出だと、読書好きなので
学校で習うタイミングより前にごんぎつねは既に読んだことがあった。
その本では兵十には「ひょうじゅう」と振仮名が振られていたのだが
教科書では「へいじゅう」と振仮名が振られていたし
物語の細部が違っていた。

音読で当てられて読んだ時、どうしても「ひょうじゅう」と言いかけては
「へいじゅう」と言い直した。
小学生の時自分はかなり優秀だったので、漢字が読めないことも
音読でつかえることもなかった為、クラスメートがちょっとざわっとなったし
自分でもとても恥ずかしかった。

読み終えて着席した時、先生が
「教科書にはへいじゅうとよみがなが振ってあるけど
本当はひょうじゅうなんだよね」
と言ってくれた。
自分が読書家なのを知っていたから察してくれたのだと思う。

調べてみたら、この名前の読み方についても論文があるくらいの話だそうだ。
ごんぎつねを習う学年までに兵の読みは「へい」で、「ひょう」は
一般的ではない為、教科書では戦後一時期「へいじゅう」の振仮名が振られていたらしい。自分が習ったのはそこまで前の時期ではないのだけれど。

読み方を間違えていると頭ごなしに言ってくる先生じゃなくて
嬉しかったなという話。