心ちゃんの魅力と社長の見る目の良さから始まり
一気に心ちゃんにハマってしまう展開が好きだ。

三蔵山先生のエピソードはとても好きだ。
老化が理由であれば徐々にのことなので
自分でも気づきにくいだろうし、
心ちゃんが解決策を見つけてくれて本当に良かった。
あのアシ以外はみんな良いお弟子さんたちだし
デジタルに挑戦しようというのも偉いし
五百旗頭さんもこれからは相談するよと言ってもらえて
編集冥利に尽きるだろう。

フィクションだからと流すべきところなのだろうが
紙をヤギに食べさせるのはやめて欲しい。
体を悪くしてしまう。捨てるよりよほど罰当たりな行為だ。
換金してから寄付でもすれば良いのに。

普通にハラスメントが出てくるが、業界的にはこんなものなのだろうか。
締め切り破りにしても一般的な企業であればありえないことなのに
なんとか原稿を取ってきて印刷機も止めさせて何とか入稿する
というのももう古い慣習のような気がする。
人気でもきっちり締め切りを守っている作家さんも当然いるわけだし。

希望の部署に配属されず、それでも自分なりに一生懸命やっているのに悔しい気持ちは分かるが
心ちゃんのことを知らずに勝手に女はいいよななどと
言い出す根性が小泉の良くないところなのではと思う。
書店員さんが本人に幽霊みたいというのは失礼極まりないが
正直言い得て妙ではある。

心ちゃんが何も知らなくて子供っぽいまっすぐさではなくて
今まで自分の領分で積み重ねて苦労してきたからこそのまっすぐさなのが良い。

面白い漫画が売れるとは限らない。
人気商売のものはどれもそうだろう。
本当は良いものはみんな売れて欲しいが。
書店さんがはりきってディスプレイしてくれて、
それを見て担当さんと作家さんが喜んでくれる流れが素敵だ。

最終的に小泉が化けたのが気持ち良い。
岡さんの奥さんがサインをもらっておいてくれるのもさりげなく良かった。