先生、登場時はもっと固い人かと思ったけれど優しいし
「その質問はセクハラにあたりますが答えましょう」
なんてユーモアもあってすごく良い人で好きだ。

傷心で山登りへ来るのの子さん。
理由が若手俳優がカノバレで炎上なことに苦笑してしまった。
それは辛いよね…。
「ニコくんの芝居がすきだからファンやってて
自分が恋人になりたかったわけじゃないはずなんだけど
でもやっぱモヤモヤはするし…
「正しいファン」てそもそもなんだろう」
というのの子さんの言っていることにはとても共感する。
「イヤ私は彼とつきあいたかったです」
ときっぱりいうペスカさん笑っちゃったけど、
「コレは嫉妬です!!」と言い切るのが恰好よくもあり。

推しに落とす予定だったお金でちゃんとした靴を買うのも良い方法だと思う。
でも、もう推すのをやめてしまうということなのだろうか。
それは他人事ながらちょっと寂しい。
やっぱりオハナホロホロのニコなんだろうか。
だったら不誠実なことはしないような気がするのだけれど。

紺太くんのお母さんが随分自由奔放な人でびっくり。
「べつに責めてない
ただあなたはそういう人だよなって言ってんの」
がすごく分かる。
諦めとか疲れとかいろんな感情が混ざっているのだろうな。
おじいちゃんが「お母さんは傘を一本しか持っていないのかもしれない」と幼い紺ちゃんにわかりやすい言葉で言うのも
それを聞いて「傘あるし合羽も着てるから平気だよ」
と言う紺ちゃんがいじらしい。

そんな家庭環境だったらそれはグレて当たり前だな
と思ったし、それでもお母さんの出ていたドラマを
見ていたし、それでグレるのを辞めたというのも
なんだか切ない。
自分はお姉さんと呼ばされているのに、
他人の子供が自分の母のことをお母さんと呼んでいて
辛いのにドラマにははまってしまって。

お母さんも悪い人ではなくて、若い頃に売れて
所謂一般常識がなくて、それでもドラマの台本から得た知識を思い出して
まみ太くんの為に濃い鉛筆を買ってくるのはじーんとする。
それで許す気にはならないまでも、少しでも紺太くんの心が温まってくれたらいいと思う。

まみ太が寂しいなら結婚すれば良いのでは
と考えて、先生と結婚したらどうかと言った時、
嫌だとか男同士は結婚できないとかではなくて
結婚は個人的な事だから親しくても簡単に口出ししてはいけない
ということから伝えてくれる先生がとても良い人だ。

さみしいとは空腹に近いと結論づけるまみ太も、
それはいい解釈と言ってくれる先生も可愛い。
確かに当たらずとも遠からずだと思う。

夜の大人だけのお茶会がとても素敵。
パン屋さんとしてだけでなくそうした役割も果たしていた
紺ちゃんのおじいさんもとても素敵だ。