過去回の登場人物と再会する構成は面白いし
エピソードも印象に残っているが、
赤僕の日常に入り込むには中々大事件だと思う。
刺されて止血もしないで競馬場から空港まで移動するのは無理がある。
成一が折角買った服をあげてしまうのは意外と太っ腹だしハッピーエンドなのは良かった。

先生の話の時、意見をしっかり言う藤井と森口が恰好良い。
藤井が玉館にどっちの味方だと訊かれてどっちかというと榎木と答えるのも地味に好き。
先生の言動にももやもやすることはあるったが、先生もまたひとりの人間とも思った。

両親の若い頃のエピソードは、思っていたのとふたりとも大分イメージが違って驚いた。
春美も良くなかったが、留守番をしてくれる人を探していたからそのあたりの言葉が足りていなかったし
ご飯を作らせるなら今日はいらないとか帰らないとか
そういった連絡はきちんとするべきだ。
まだ大学生なのに一生懸命やっていたとは思う。
勇貴はとても良い友達で良い。
由加子は自分でも子供だったと後に言っていたそうだが
春美の家からも勇貴の家からも逃げるのは良くなかったし
それをバイト先の人が指摘してくれたのは良かった。
看板娘として愛されて良い環境だったようだし
つきあいが続いていてもおかしくないと思うがもう無いのだろうか。
イヤリングを遺品から見つけるのと、今は子供たちが駅に迎えてに来てくれる描写が泣けた。