1部

初日配信で抜かれていなかったけど、桜の木の前に座る時に
軽く地面を払ってから座る加州がとっても加州。
桜の方が1本多いと言われた時にアンニュイな感じの「へー」も
今日は間をおいてからわざと明るく流す感じだった。
歌い方も初日の可愛く切ない感じとだいぶ違ったなぁ。
不満がちょっと強く感じた。

「ソハヤのさぁ」の後蜂須賀の発言に「そう、それ」と言う言い方が
すごく自然になってた。
刀を地面に置いて跪いて話を聞いてるのが可愛い。

ミュージカルにおいて台詞の更に上の表現が歌であり
台詞の言い方を都度変える人だから当たり前かもしれないけど
歌い方も結構感情の入れ方を変えているのにびっくりした。

地方勢力の話をしている時の言い方、冗談っぽく誤魔化さず
辛い感じだったな。

検非違使と戦う時加州がまんばちゃんに「隙を見せるな」と言われるところ、
初日見たときそんなこと言っても吹っ飛ばされたんだから仕方ないじゃん
って思っちゃったんだけど、倒れてから立ち上がるタイミングが変わってて
流れが自然になっていて良かった。

戦い終わってちょっと情けなく可愛く「あー」って甲高く言うのも好きだったけど
ここの言い方が気怠さが強くなってて、加州みが増していた。

大包平に「三日月宗近だから?」と言うところもそう。
悟っているというか諦めているというか。この言い方も好き。
一度去った大包平が戻ってきて驚くのも、振り返るタイミング変わってて
振り返ったらいて驚くという自然な流れになっていたし
「勿論」の言い方も変わっていて強さがあって好き。

夜鳴きそばのシーンは全く見えなかったので、どんな表情だったのか
確認できず残念。
ただ台詞の言い方はこの辺りも全然違ったな。

鶴丸と三日月の歌のハモり方が本当に好きだ。

「さっすが大将軍」「はーい」の言い方も全然違ったなぁ。
受け取るニュアンスが全然変わってくるなと思う。

水心子の前での鶴丸と三日月の戦うシーン、
何かがぽーんと弧を描いて客席方面へ飛んでいって
客席手前に落ちたので致命的ななにかではないよね? とちょっと心配していたんだけど
三日月の髪飾りのパーツだったみたいね。
「あの時互いにこうして刀を交えていればなにかが違ったか」、
初日の激情に駆られるまま叫ぶのも好きだったんだけど
あんなに切ない言い方をされると鶴丸の後悔をすごく感じて辛くなった。

舞台袖から抜刀状態で走ってくるのが見られるのは
見切れ席の少ない良いところだと思う。
「揺るぎない終止符、打つんでしょ」の言い方もまた変わっていたなぁ。

国歌斉唱中の三日月がソロで歌い出す直前、
検非違使にやられるところ、初日のつんのめる感じじゃなく
崩れ落ちる感じだったし、背中を石突で突かれてうっと体を動かしてて
芸が細かい。

「やったんじゃない?」もへろへろ感より怒りの方が強く感じた。

検非違使に刺されるところ、配信だとまんばちゃんを抜いていたからか
タイミングに違和感があったんだけれど、
胸を突かれて左を向く時にずずっと貫かれる感じに見えて
やっている行動としては”脇に挟んで横を向きちょっと進む”なんだけど
動き方や表情に引き込まれて
ああ今深く刺された…って感じがしてぞわぞわした。

「絶対に折れるな加州清光」の言い方、初日より今日の方が好きだったな。
初日見ていた時はトラウマが刺激されているのかなって思ったけど
今日の感じだと、ただ加州がすごく大事に見えた。
実際この2振の関係はどう描かれていくんだろうね。

初日のなけなしの力を振り絞っての真剣必殺も大好きだったんだけど
怒りとか闘志が漲った真剣必殺でこれもすごく良かった。
初見時は折られたかと一瞬思ったこともあって
その後割と普通に動いている加州にあ、そんな感じなんだ良かったけど
って思ったんだけど、ふらふら感は増していて自然だったし
水心子の言葉に振り返らなくなっていたり、
思っていることが微妙に変わっていそうだ。

全体的にそうなんだけど、初日のフレッシュな若々しい加州が
「いやだ」「見届けてから帰りたい」「ありがとう」の言い方ひとつとっても
成長というか男くささがあがっていて、じゃあ可愛くないかといったら
そういうわけでもなく、新選組の刀という生まれのアイデンティティがありつつも三条をはじめいろんな本丸の男士との日々が透けて見えるように思った。
この演じ方を見ると、こっちの最新の記憶である本丸の加州=幕末天狼傳2020からぐっと離れて見えて。
流司くんがどう思って演じているかは当然知らないけれど
新選組刀以外とも当然絡みのある背景が見えてきた感じがしたのね。
何があったのか想像してるってインタビューで言っては居たけど
その想像が少し変わったり深くなったりがあったのかなと思った。

水心子が伝言を伝えている時、近くまできてじっと三日月を見ていた
初日に比べ、ずっと俯いていてこれはこれで印象的で。

「しゃらくせぇ」の言い方は結構前にレポで見かけたけど
個人的にこっちの言い方の方が好みでした。

お蕎麦食べてるところの会話、今日のも今日ので可愛かったな。

 

2部

一蓮托生ゲーム、ちり紙浮遊対決でした。
鶴丸「手を使っていいのか」
加州「いいわけ無いでしょ。逆にこれでいいと思ったの」
ってティッシュを掴んだままハイスタート、でこれなのって
厳しいツッコミを入れてて笑った。
蜂須賀の「ちょっといいか、心なしか水心子が小さいのだが」
は爆笑したわ。笑
蜂須賀手を使っちゃうし面白過ぎた。
3組の待機ポーズもそれぞれの性格出てて面白い。
鶴丸「俺達のときは待ってくれないんだな」
ってぼやいてたのも好き。
加州がこの高さも加味してくれって一生懸命言ってたのも可愛い。
まさかの再戦で加州勝てて良かったね。笑

前日のマチソワで歌わなかったしメタ読み的にもワンチャンあるかなって
ちょっと期待してたら本当にソロが加州ですごく嬉しかった。

蜂須賀が歌いながら舞台手前の方まで来て手を振ったり
跪いたりしてファンサしてあげてて素敵だった。

デュオ前のMC、「休憩していいよ」から始まって
今日で東京公演最終日という趣旨のことを言ってて、
私はうんうんって思ってもう一言加州からなにかきて拍手の流れになるかと思ってたら
会場からえーって声があがって
「え、そこえーなんだ」って加州も言ってた。
えーって言っても寂しいもっと一緒にいたいニュアンスなのは分かるんだけど
私こういう相手を否定するニュアンス入る言葉って普段から気になるから
いっつも「えー」っていうの好きじゃないんだよなぁ。
コロナ禍真っ最中ほどではなくてもやっぱり何があるかわからないし
お疲れ様とか拍手で感謝を示したかったな…。

歌い終えて拍手をしながらはけていくの可愛かった。

あんまりよく見えなかったけど人間キャストさんの太鼓のシーン
だいぶ慣れてきてくれたのかなんかやってたし
声援を待ってもっと騒げーって煽ってくれてて良かったなぁ。

振り返って大太鼓を叩く三日月になにかちょっかいかけている加州は
ちょっとだけ見えました。
「ほどけ合って」のところ歌い方変えてくれてて。
壽でもたまらなかったけどさ。歌上手いのもあってできることだなって。

らぶフェス2016で見た時も思ったんだけど
スコーピオンからの立ち上がりが加州は本当綺麗なんだよね。
拍手を歌いながら結構していた印象なんだけど、初日もそうだっけ?

カテコ、鶴丸が担当で
今日で東京が最後、ここまで来られた。
まぁまた帰ってくるんだけどな。
この誇りを胸に大阪を駆け抜けてまた戻って来るから
応援よろしく頼むな、という趣旨の話をして
で三日月がいつもの「応援よろしく頼む」で締めてからの
トリプルで、加州がしっかり
「あのさぁ。思ったんだけどさ。応援よろしく頼みすぎじゃない?」
って突っ込んだの面白かったなぁ。
三日月と鶴丸が顔を見合わせて言葉に詰まっちゃって
「なにそれ。ぐうの音も出ない感じ?」
も面白かったし、
「応援されたい」って三日月が言うのも可愛かった。
三日月「何を言うべきかいろいろ考えたが、言えることはひとつだ。
応援よろしく頼む」
で終わったのも綺麗にオチて楽しかったし
加州の「お手入れがあるから」もあって良い千秋楽でした。

 

見切れ席の話

1バル3列目で6割しか見えないかなみたいな
だったら価格も6割にしてくれよ、最前は倍にしていいから
と思いつつ
私は普段からチケ運悪いからわかんないんだけど
前の列だとあんなに舞台裏の音が聞こえるものなの?
舞台袖にはけた後の足音やセット変えてる音がすごくしたし
振動もすごかった。

その分生感は一番感じたかもしれない。

スピーカーが近くて音楽は大きいけど声はちょっと聞こえにくかったかな。

でも楽の日にその場にいたかったから。お疲れ様、大阪頑張ってって念を送りたかったから、満足してる。

 

個人的な話

幕末天狼傳2020の銀劇で誕生日に3列目の、初めてこんな前取れた!っていうチケットが紙切れになって
なんとか機材解放席を手に入れて観に来たあの席はあそこらへんだったな…
って上演前ぼーっと見てたんだけど。
あの辺りのことって自分で思う以上にショックだったんだなぁと。
観に来るの、なんか緊張して震えが止まらなかった。
職種的に自分もコロナ禍は直撃したクチだから、仕事はなくなるし
収入もなくなるし、数少ない残った仕事もこんな時期に
不要不急と言われながら開催して人を集めることに罪悪感も感じて悩んだりして
運営の中止の発表の仕方やそれにまつわる色々も今でも根に持ってるレベルでショックで。
それぶりに見る本公演での加州清光。またこのTDCHで。
っていうのがなんだか、やっと時が進んだように思えたんだ。
やっとあの時の辛かったことが過去になったような気がした。

そういう意味でも、行けて良かったな。
凱旋公演が今から楽しみです。