舞台は2024年。
コロナやオリンピックなどの名称も出てきて
現実と交錯し緊迫感のある物語の空気感は健在。

安斎は東湾警備で課長になっており、つかさとはめでたく夫婦になっているのは微笑ましいところ。
オリンピックに出場するはずだった十良澤レオもまた興味部いキャラだ。
デビルズラインはあれで完結していた感じだったのに
続編なのか…と最初は思ったが、読んで見れば
完璧にデビルズラインの世界だった。

度々出てくる鬼の切ない心情が読んでいて苦しい。
腕輪は互いの安心に繋がるのか権利侵害なのか微妙に感じるし
テストで家族の写真を映す必要はないと自分も思う。
しかもこれがハッキングで乗っ取られるとなると
毒が入っているのは嘘でも自分に問題がなくても勝手に
眠らされるというのはきついし
都知事が”あいつならやりかねない”と思われても仕方ない
鬼排斥派でかつそういう人が選ばれているというのも
気になるところだ。