角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2012-08-24
えるが、自分には想像もできなかった結論をいくつも出した奉太郎に助けを求めるのは理に叶っていると思う。
そんなに難しく考えなくても、自分にできることはやるよではダメなのかなと思いつつ、潔癖な感じが奉太郎多くて良いとも思った。

里志の摩耶花への態度はどうにも馬鹿にしている感じがして好きではない。
摩耶花も彼女や嫁みたいな怒り方をしているように見えるから良くはないが
自分に非があるらしいのに「よく怒るねぇ」は無いし
「千反田さんを見習った方が良い」はそれに輪をかけて無い。

罵倒してくる先生は十分酷い先生だと思うが、
そんな先生相手にそんな空気の中で相手の誤りを指摘できる千反田さんは本当に凄い。

お姉さんの手紙にある
『きっと十年後、この毎日のことを惜しまない』
という言葉が印象に残っている。

省エネで一度は流そうと思ったのに、
あの日の千反田さんのことを思い出して
トイレを借りて時間を稼ぎながら推理をする奉太郎の姿が好きだ。