雪が可愛くてとても真っ直ぐ。
雪ちゃんがやりたくてスケートをしていて、
ご両親がそれにとても協力的なのが素晴らしい。
これくらい献身的に親がしてくれないと
本人に実力があっても世界に出るのは難しいのだろう。

よくフィクションでこういった場面を見るが
自分の実力で負けて気まずくなるまでは分かるが
陰口を言ったり嫌ったりというのは本当にあるのだろうか。
人間が出来ていなさ過ぎると思うが
まだ子供の年齢にそれを言うのは酷か。
悔しい、と思い自分が努力する方に向く雪ちゃんが本当に偉い。
札幌から東京に転校してきて慣れない環境で、
転校先の方が勉強が進んでいるのはなかなかしんどいだろうに。

「上手になる」じゃなくて轟かす。
むっちゃんも見ているところが違う。
「子供らしいふるまい」を求められるのは苛立つだろう。
大人が思うほど子供は『子供』ではないのに、自分が子供だった時のことを忘れてしまったのだろうか。

奈々ちゃん、最初はどうなのかと思ったが
雪の実力を認めてくれているのだろうか。
確かにどんなに良い振り付けをしてもらえても
自分が滑りこなせなければ意味がない。
ダイヤも15歳でオリンピックに行けるかどうかが決まるという発言が出てくるし
発想自体がみんなアスリートだ。

雪は指導してもらった振り付けをすぐ覚えるだけでなく
自分から提案できるところも強い。
厳しい先生だと聞いても尻込みしない。
指導が厳しいのはいいが言われたことを反芻して
飲み込もうとしている時に「返事!」と言ってくる人は嫌だ。
わかっていないのに「はい」と言ったほうがいいとでも?と思う。
駄目なところを指摘するばかりで、誉めてくれないのは辛い。
奈々ちゃんのお母さんも、本人が分かっていて直そうと努力していることを指摘するのは良くない。

一人ぼっちだと言われて「みんなそうだから大丈夫」というむっちゃんも心配になる。
自分の感情のまま動けるダイヤも好きだ。

最後の大関の行為が最悪過ぎて衝撃的な終わり方だった。