京山さんはカンパネルラで知った作家さんで
青春のまばゆさや切ない心情を描くのが本当に上手な方だと思う。
この作品も恋愛模様はもちろんだが部活の描写の
尊敬する先輩だからこそ距離を感じたり先輩の引退が寂しかったり
試合の結果に一喜一憂したりという部分の描き方が秀逸だった。
本人に悔しいというセリフを言わせたり泣き顔を描いたりするわけでもなく
待機している先輩のコマに
ネクストバッターズサークルで高校生活最後の試合を終えた
というモノローグがついているところなど本当に切ない。