光一が間が悪いのは本当にそうなのだが
知らねぇよの一言に尽きる。
アートを撮りたい、代理店はいいとこ取りで邪魔だ
と思うなら、挟まずに一対一で写真集でも撮影すれば良かったのだ。
アートを自分で生み出せる天才では無い、
常識人でアートが好きな光一だからこそ
撮影を止めたし、邪魔して悪かったという言葉も出てくる。
対して佐久間はあまりにも身勝手だ。
少年漫画のヒーローなら、我儘や暴力を振り翳さないだろうに。

ヒカルさんのプロさが、自分の仕事をきちんと分かっていて恰好良い。
情もあって共感出来る。

エレンとの再会シーンは圧倒される。
簡単にできるって言うなよ
でも、簡単にできないって言うな
いつか思い出して誇れることを信じろ。
琴線に触れるのは、上手い下手ではない。
光一の下手くそな絵に照らされたというエレン。
いつかきっと届く。

ナタリーを利用してパパラッチを退ける手腕
ドンペリを全てのテーブルに、と言うアンナも恰好良い。

諦めたらそこで試合終了が単に滑ったかと思いきや
ここで「この案件はオレ達の山王戦」という言葉が
流川から出てくるのも熱い。

スタジオマンが朝倉さんの仕事ならと言ってくれるのも泣けた。
佐久間が馬鹿にした代理店の人間の仕事ぶりがこれだ。

天才になれなかった全ての人へ。
多分少なくとも何かを作ろうとあがいたことがある人には
等しく刺さる言葉だと思う。