丸ちゃんのお母さんが、自分が寝てる間にいなくなったのが
トラウマになって寝られなくなったのかも
というのがとても切ない。

靴が小さくなって履けなくなったことを
言わないでもお父さんに気づいてほしかったのか、
お母さんに買ってもらったものなのか
迷惑をかけることになると思ったのか
わからないけれど、これも切ないエピソードだ。

曲の姉もお目付役で参加するというのが
結構すごいと思うのだがどうなのだろう。
一応二十歳を超えているから大人な保護者という体なのだろうが
女2人、しかも一人は対して親しくない年上の人間と
長期間一緒に暮らすなんて自分が丸ちゃんの立場だったら非常に嫌。

ツーちゃんがおばあちゃんがドア開けてくれるのをずっと待っているのも切なかった。
猫の描写もリアルだ。

景色の中から感動をみつけたとき、
ときめきでシャッターを押すという先輩のアドバイスが
とても良かった。

金沢が春になったら桜が綺麗、中見に見せたいなぁ
と言われて、「次に来るのは表彰式だ!」なんて
ちょっと前までの丸ちゃんだったら考えられない前向きさだと思う。

姉との会話に誠実に言葉を選ぶ丸ちゃんが良い。

無敵の2人。本当にそんな感じがする。
眠れない嫌な時間が、したいことがたくさんあってそれをする時間になる。
睡眠不足は解決しないまでも、眠れず悶々としているより
絶対にずっと良い。

ここにきてから不安がない
毎日やりたい事、したいことしかない
朝起きて曲が横にいる、それがすごくほっとする
この丸ちゃんの言葉にほろっときた。

丸ちゃんの眠れない理由の告白に
そっとキスをする伊咲。

下品さや恋愛のべたべたさが無いのが良い。
泣いている丸太への素直な行動という感じが愛おしい。