舞台「呪術廻戦」公式サイト
https://jujutsukaisen-stage.com/
7月16日ソワレを観てきました。
席運自体は無かったけど、それでも銀河劇場は見やすくて好き。
劇場のスタッフさんも案内がきっちりしていたし
お喋りしないようにと終始案内が前方出ていたお蔭で
比較的静か。比較的。
感想を結論から言うと、私は面白かったです。
ただ、賛否両論になるのも分かるって感じ。
そもそもメインビジュアルが出た時、自分は全然良いと思わなかったんですよね。
飽く迄好みの問題で。フォトショの直し方好きじゃないなーって。
個別のビジュアルはそうでもなかったんですけど。
呪術廻戦自体、履修済みだけどそこまでハマった訳じゃなかったんで
そこまで入れ込んでないから、なのかもしれませんが…。
実際に観劇してみて、自分の好みで言ったらストレートで観たかったなってのはあるし
帝一の國なんかはドはまりしてたと思うけど、
小林顕作さんの演出が好きかって言ったらめっちゃ好みって訳ではなくて
割と見てる間にお腹いっぱいになることもあるもので
呪術廻戦もまぁそんな感じだったかなぁと。
でもそれはしょうがないよね。観る前から予想できたことだし。
役者さんがみんな良かったし、プロジェクションマッピングふんだんに使って
グロいシーンなんかはイラストにして、
良い感じで漫画っぽさと小林さんらしいコミカルさを入れ込んであったなと。
佐藤流司さんの虎杖悠仁も良かった。
普通の役をやってみたいという話を以前されてましたけど
ここのところその結果なのか普通の役も結構されていて
そういう時演技の出力をすごく調整されているなというのを感じます。
今回も、抑えめで普通の男の子で、でも力を得てという
弱音を吐きつつも切り替えて前を向ける虎杖悠仁の姿を
すごく表現されてたなぁと思いました。
あとは、アニメも漫画も読み込んでいるんだろうなというのが
ちょっとした動きや表情から窺えたので流石だなと。
体の使い方が、多分空手されてたこともあって昔から上手な方で、
それがここ数年より凄みが増してるなと思っていて。
演劇ドラフトグランプリなんかでも見ていて思ったんですが、
時々見ていてハッとしたりヒヤッとしたりするくらい。
今回で言うと倒れるシーンであったり殺陣の時の受け身だったりが。
なんだろう、演劇だからで許される嘘を削ぎ落としているといいますか。
本当に倒れているようなリアリティが増しているなって思います。
虎杖悠仁っておれつえーじゃないし、元から能力がある訳でも目覚める訳でもなくて、
人助けの為に自分から災厄に飛び込んだ結果得た諸刃の剣な力だから
ちょっと王道から外れてるかなって。
そういう微妙な匙加減、普通の少年だった時、
飛び込んだ時、乗り越えた時といった段階の表現が繊細で
やっぱり流司くんはすごいなって思いました。
アニメとかだと自分は伏黒が一番好きなんですけど
舞台を観ていて悠仁や七海、順平がだいぶ好きになりましたね。
個人的には悠仁と七海で共闘して真人に立ち向かうシーンが熱かったです。
中の人たちの実力や関係性を知っているせいもあるけど
だからこそ生まれる絶妙な呼吸が、殺陣のすごみを増しているなぁと。
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