シークレット・エクスプレス

青森から佐賀まで、特殊燃料を秘密裏にJR貨物で輸送する
というところから物語は始まる。
鉄道が好きな方は、その観点から楽しめそうな気がする。
下調べが緻密な感じは今回も伝わってくるし
自分は鉄道に関してあまり知識はないが、
実際こんなことがありえそう、と思って読み進めた。

小役人シリーズなどは大好きだったが
それに比べるとトーンダウンを感じる。
初めは面白く読んでいたのだが、
プライベートに抱えたものがありつつ職務を全うする人、
外部の協力者、圧力を加えてくる警察や会社の上層部、
組織の中での軋轢などいつものパターンだなと感じたことに加え
原発云々というところに
筆者の政治的思想を感じてしまい、自分は冷めてしまった。
テロ行為を行うグループも、ホワイトアウトの赤い月などに比べると
小規模な印象を持ってしまった。
登場人物も特別感情移入できるような人が見つけられず、
そこまで魅力を感じることができなかったのも残念。