ネタバレあり

吉十郎さんが病を押して舞台に立ちたい理由が
「息子に自分の芸を見せて死にたい」だったことが泣ける。
親として何もしてあげられなかったからこそ、許されようとも思わないし
突き放してきたけれど、芸事の才能がありそうな息子に
自分の芸を覚えていて欲しい。

いよいよこの時代に腰を据えて、ペニシリンの粉末化にも挑む先生。
咲さんも嬉しそうで何より。栄さんを少しでも安心させてあげられるのなら良いのだが。

賢い咲さんのことだから、
奥方様に櫛を見せたのは或いはわざとなのかもしれない。
摘出手術が無事成功したことも良かったし、
先生の技術を目の当たりにして藩医の人たちが心酔して
弟子のようについてまわるところも良かった。

自分の常識をアップデートできるというのはとても重要だと思う。