一作目が面白かったので読んでみた。
こちらはちょっと自分好みではなかった。
一作目よりもラノベっぽい読み味で、
伏線もイマイチ。

ネタバレになるが

超能力を取り入れること自体は別に良いと思うし
話自体はサクサク進んでいくので読みやすいが
ちょっと単調にも感じてしまった。

殺人や自殺の動機に説得力があまり感じられなかったように思う。
男女二人ずつ死ぬと聞いてそれより前に殺せば
自分は助かるという発想は
予言を信じていればいるほどしないように思う。
人数と性別さえ合わせれば良いのか?
高校生コンビも中途半端。
十色が殺されるのは残念だったし
不気味な絵を描いたからといって大人たちが寄ってたかって
一人で部屋に軟禁するのも流石に可笑しいと思う。

十色に思い入れがある風の描写だったが
浅く感じてしまったし
超能力がクローズアップされるというよりは
人間の醜さがメインだったように感じたので
その点も前作の奇抜な発想とは異なると思う。