高校生可だから応募したのに
面接で大学へ行けと説教されるの、流石に酷い。
内定を出しておいて更にあの態度。
自分だったら就職を躊躇うレベルだ。

進学校で就職でも大人たちが一応気をつかって
否定しないでくれる職員室の感じは好き。

羽海野チカ先生が、ここに引くとかわいくなる、
というラインが見えているからそこに引くだけ
とインタビューで仰っていたのを読んだことがあるが
「引きべき線が見えている」ってプロでも
誰もがいつでもできることではないと思う。
エダちゃんについてくれたのが日向野さんで良かった。
他の人たちはJKとしつこいし、普通にセクハラだし
松本の「獅子の子落とし」はパワハラだ。
きちんと言い返している咲が窘められるのが不快だし
悪い人じゃない、昔はこうじゃなかった
というのはこちらには関係の無いことだ。
ただの八つ当たりでしかない。

気分が良い時になんとなく誰かの手を握りたくなる気持ちはわかる。

三津さんは恰好良いけど、普通にきっちり仕事をしているだけなのに
女がそれをやると「怖い」「男勝り」と言われるの
本当に解せない。
舐められたり変に気を遣われたりしたらやりにくいし
すごく面倒だ。
忙しいしクオリティを重視しているはずなのに
自分たちにやらせてくれたことを疑問に思う主人公たちに対して
「あなた達を育てていくのが大人の義務です!」
「私は熱量が ある人と仕事が したいのー!」
「あなた達のちっさなリテイクで 作品の質は落ちませーん」
「私が落とさせないです!」
と答えるのがとても恰好良かった。
業界のことを考えても、後進を育てることは重要だ。

傍からは既に成功して見られているだろう三津さんが
夢や希望、未来を考えて
『あとどのくらい創り続けることができるだろう』
と思うところがぐっときた。
”まだやれる もうダメだ くり返しここまで来た
こんな生活長く続かない 知ってる
でも私は長く続けたくてこの仕事をしてるわけじゃない”。
思いがけず評価されても納得はいっていなくて
もっとやれたんじゃないか、足りない、このままじゃ終われない
子供に誇れる姿を、生きた証を残したい
もう少しだけ抗わせてくれ
という三津さんの思いに心震えた。

特にブラック気味の会社で、同僚が辞めていくのは
精神的にキツイ。
置いていかれたという気持ちになるのはよく分かる。
日向野さんが「あの時のオレ戻ってこい」という気持ちで
もし自分が二年早く始めてたら今頃、という気持ちで
エダちゃんを採用したというのが切ない。
『大人』側にだって色々事情はあるのだ。