タイトルに惹かれて読んでみたものの、心理学的な内容ではなく
実際にある『呪いの言葉』を並べて、対処法として
簡単に言ってしまえば気にしない、やり返すといったことが書かれているだけでがっかり。

漫画や映画などの言葉を引っ張ってきているところも多い。
しかも「正当な指摘を行っている野党」など
疑問を覚える引用も多く、筆者本人の政治的思想は好きにすれば良いのだが
さも当たり前の常識・正しいこと・事実にようにして書いて
こう言われたらこう言い返せばいい、野党は正しいのだから、となると
単に筆者の思想に合わないことが『呪いの言葉』に過ぎない。

本来こうしたタイトルから連想される内容のものは
中立の立場でバランス良く書き、
どんな立場にいる人でも一定の救いを得られるように書くものではなかろうか。

逃げ恥の百合ちゃんの名台詞を『切り返し』であり
モンスターに嫌なことを言われた時にちゃんと言い返せる機転と強さ
という観点で見ている風なのもがっかりである。