ネタバレあり

英雄が止める間もなく行ってしまう比呂美の
靴だけが落ちてくるのが悲しい描写だ。

船のおやじさん、ここまで一人で生きてきた訳だし
感染した孫を連れ帰って拘束しているのだし
とても強い人なのだろう。
英雄に対して、
「見てた、移動してんぞどうする」「おまえの女だろ」
と返すところが恰好良い。

憎むほど人に興味ないでしょ、という矢島。
ずっと逃げてきた。
逃げなかったら死んでた。でももう逃げない、
と決意する英雄。
矢島がボヤケているのは、必要なくなりつつあるからだろうか。

比呂美が受け入れているのが悲しいが、
最初はZQNになっている時楽しかったしそのままにしておいてほしいと言っていたのだし
仕方ないのかもしれない。
2ch風の描写が面白いが、比呂美のスレ番号が
108から始まって減っていくのは何か意味があるのだろうか。
同じような発想をするZQN同士が集められて
集合体にされているというのは興味深い。
小田さんと一緒にはなりたくないという比呂美。
てっこも出てくるのは泣ける。やはりてっこはあの後も生きていて、集合体に取り込まれたのか。
個人的には、英雄には一番小田さんが合っていたと思っている。

心が閉じていると感染しにくいというのも面白いが
てっこは英雄を感染させたかったということなのだろうか。

浅田に神様としてのカリスマがあるかどうかはさておき
「神様がいた方が楽。疲れちゃった」というおあばちゃんの言葉が沁みた。
疲れたから宗教に縋るとき、必ずしも信仰心が伴っているとは限らないのだ。