ネタバレあり

自転車で、しかも比呂美ちゃんの運転で東京へ向かう英雄たち。
高速道路上に車を見つけてチェックするとき、
車の下しっかり確認お願い、と比呂美が言うのが切なくなる。

2人きりに戻って、出会った頃の凸凹感がちょっと懐かしい。
こんな状況なのに、お酒を飲む2人。
気持ちはわかるけれど、2人で酔っ払ってしまったら
襲われた時どうするのだとハラハラしてしまった。

比呂美が「ちゃんと生きてねかっこわるくていいから」
という言葉がなんだか良かった。

英雄も、既に感染しているのだろうか。
2人でクルスに繋がったのか。

米軍の空港が座礁しているシーンで、
しかし空に飛行機があるのは、まだ生きている人が
それなりにいるという証左なのか。

「あたしいつ死んでもいいと思ってた
今は死にたくないもっと一緒にいたい」
という比呂美ちゃんの言葉が良かった。
未来に繋がる小さな希望の気持ちだ。

ずっと読者目線では近くに迫っていたZQNの集合体から
逃げる2人。
自転車の2人乗りでどこも掴まず、後ろを向いて
しかも銃を撃つ比呂美ちゃん、いくら感染しているからといっても
随分と人間離れしているように感じた。