ネタバレあり

絵が可愛いからすんなり読めてしまうけれど
やっぱりこのブラック企業ぶりは酷い。苦笑
ももちゃんがしっかり成長して
先輩になっているのが微笑ましい。
ただ、前作の「午前3時の無法地帯」を読んでいなくても
この作品単体で十分楽しめる内容。

たまちゃん、チラシの部数変更の件を
「忘れてました」っていうのは違和感。
嘘ついてることになる。そこは事実を述べないと。
「このくらいの事はちゃんと主張しないと」
って言ってくれる堂本さんは良い上司だし、
それは好きになっちゃうよねと思う。
そして事実に気がついたももちゃんが
ちゃんと謝るところが好きだ。
輪嶋さんにも自己申告しようとしているし。

「彼女のいる男がしなきゃいけない努力は
惚れられないようにする努力」
中々の名言である。

瀧さんが
「人の恋路の行く末に先回りする権利なんて無い」
と言うけれど、これも違和感だ。
確かに単に勝手に望みがないだろうとか合わないと思う
と言った理由で
たまちゃんが堂本さんを好きになるのを邪魔するのなら良くないけれど、
恋人がいると知らないで好きになったら傷つくのはたまちゃんだし
ももちゃんがしていることは正しいと思う。
寧ろさりげないサポートで先輩としても好感が持てる。

宮下くんはいじめっこキャラで、ひどいことも普通に言うけれど
なんだかんだ良い子でもある。
たまちゃん、西岡家にあげたらだめだよと思って読んでいたが
ちゃんと宮下くんも指摘していた。
過去の自分を思い出すようでやきもきしてしまうのだろうか。