重い設定ではあるものの、
淡々とさらっとした描写でするする読んでいける。

違国というタイトルの付け方も秀逸。
年齢や生きてきた環境も全く違うけれど
親戚という関係性。
とは言え、独身女性が子供を引き取るのは
かなり勇気のいることだと思う。
槙生ちゃんは恰好いいなと思った。
朝ちゃんはそこまで引っ込み思案でもなく
「良い子」ではあるが良い子過ぎもしないし、
槙生ちゃんが母親面をするのではなく
程よい距離感で別の生物と注意深く同居している感じが好きだ。
大人と子供というより対等な感じで良い。

あまり語りすぎず丁寧な描写で感情の機微が描かれている。