正直みちるは奔放で好きなキャラクターではなかったけれど
成長しようと頑張る姿に応援したくなる。
コールセンターで働く彼女がSVに推されるものの、
躊躇してしまうところがリアルだし、
後押ししてくれる麻耶ちゃんもとても優しい。

望月先生は真面目キャラで、みちるを責める人になるのかなと最初は思ったが
彼は彼で思うところがあるからであって
優しくて良い人だったのがほっとする。

年齢が大人になったところで、不安や悩みがなくなり
問題があってもすぐに解決できるようになる訳でもなく
ぐちゃぐちゃに真っ黒に沈み込むことだって当然ある。
そんな本当のところが綺麗な絵でみっちり描写されていくのが重みと救いがある。

関係が危ういバランスの中で成り立っていて、
誰かが進むことで崩れるかもしれなくて、というのが切ない。
でも正直、他人同士だけれど居心地良く
家族のように関係が続いていくというのは
理想でもある。

ニコもヒデスケもいい奴で、好きだ。