オハナホロホロ (Feelコミックス)著者 : 鳥野しの祥伝社発売日 : 2010-01-07ブクログでレビューを見る»

羽海野チカさんのアシスタントさんがデビューする
と羽海野さんが仰っていたのでずっと気になっていた。

絵の雰囲気が、羽海野村にいたのも納得の柔らかさ、
ポエムが黒帯で入ったり、ほんわかしてそうで
ざらざらするものがあったり、というのもとても似ている。
悪い意味ではなくて、お二人の絆というか
元からあった感性の近さを感じる。

血が繋がっていないけれど一緒に暮らしていて
愛情があって、それは他人がどうこう言えるものではなく
家族と言って良いものではないかと思える。

ゆうちゃんがとても良い子でとにかくかわいい。
しっかりしているけれど年相応のところもあって
とてもリアリティのある可愛さだ。
母親のみちるは母親としてというよりも
人として未熟なところがあるのだが、麻耶ちゃんが
優しく包容力があり支えてくれている。
そしてニコもとても良い人で、ゆうちゃんをとても可愛がってくれるし
いつも笑顔だけれど抱えているものも実は重い。

設定としては、主人公とその元恋人のシンママ
その子供、その父親の元恋人、という結構盛り沢山なので
最初はちょっとごちゃついているのかなと思ったが
読んでいる内に惹き込まれ全く気にならなくなった。

大人たちが抱えているものをあまり表に出さないのが
リアリティがある。

続きがとても楽しみ。