具体的な企画内容が不明

シアターコンプレックスが始まったとき、自分はわくわくした。
こういうことは速さと、起案者の知名度が重要だと思ったから
松田さんが声をあげてくれたことは嬉しかったし
取り敢えず走り出す力は凄いと思った。

ただ、いつまで経っても具体的な話が出てこない。
応援トークと題して毎日生配信はしてくれるが
「そういうの面白いね」という話ばかりだ。

普段はあまり、向こうからの発表を待つ方で
こういうことに問い合わせはしない人間なのだが
今回は支援金の近い道の内訳を問い合わせた。
が、「詳細を報告するのは現時点では困難」との回答だった。

自分がこの点で疑問に思うのは、
集める額が額なのにざっくりでも初めに言ってから
CFを集めるべきではないのかということ。

 

どのように運営していくのか

誰が手動でどういう形(会社を立ち上げるのかそうでないのかなど)で運営し
協力企業は何を『協力』するのか。

シアターコンプレックス協力企業一覧(順不同)
ネルケプランニング、マーベラス、ぴえろ、バンダイナムコアーツ、集英社、講談社、小学館、KADOKAWA、白泉社、手塚プロダクション、ニトロプラス、リベル・エンタテインメント、キングレコード、テレビ東京、ブシロード、キューブ、エイベックス・エンタテインメント、エイベックス・ピクチャーズ、ゴーチ・ブラザーズ、DMM.com、ドワンゴ、AbemaTV、グリー、リコモーション、ユークリッド・エージェンシー、銀河劇場、アイア、Mixalive TOKYO、サンライズプロモーション東京、ローソンエンタテインメント、ぴあ、イープラス、ツインプラネット、S-SIZE、代々木アニメーション学院、デジタルクルーズ、ポニーキャニオン、日本 2.5 次元ミュージカル協会

資金提供は受けないそうなので、
企画を立ち上げたときにOKしてくれる、協力してくれる、かもしれない企業?
趣旨に「賛同」じゃなく「協力」なんですよね。

※後日使途は公開されました。

「シアターコンプレックス」構築費用及び初期運営費用

「シアターコンプレックス」オリジナル動画コンテンツ製作費用(独自キャスティング作品)

「シアターコンプレックス」オリジナル動画コンテンツ製作費用(公募キャスティング作品)

SVOD(定額制動画配信)TVOD(都度課金型動画配信)アーカイブ動画コンテンツの調達費用

クラウドファンディング感謝イベント(オンライン)製作費用

https://fanbeats.jp/projects/31

 

架空の劇場とは具体的にどんなものか

当初架空の劇場と聞いたとき、VRチャット的な
世界の中に劇場があるんだと思ってたんですよ、自分は。
でも、トークの中でその案が出たとき「それいいね」。ってことは、そうじゃなかったもしくは具体的な案はなかったってことですよね。

だったら今あるシステムを組み合わせれば架空の劇場は十分できる。

今言っていることだけだったら、
HPを作って各Youtubeや脚本を載せたサイトなんかのリンクを貼れば
『架空の劇場』はできちゃうと思うんですよね。
それだけだと1億なんてとてもじゃないけど必要ない。

でもそうではなくて、
オリジナルのシステムを作る為に1億集めるってことなんですよね?
(別にそれが駄目とは言わない。雇用を生むための新規事業みたいなものなのだろうし。)
どんなコンテンツがよくわからないけれど、
その製作費用に我々は投資しているんですよね?
協力企業は一切お金を出さないから、我々からだけのお金でコンテンツを作る?

役者人狼とか朗読劇だったら、今すぐに
Youtubeなりなんなりでいくらでもできるし、
なんならそれをやって投げ銭もらって資金にすればいいのでは
とも思うのですが、
「プラットフォーム構築で忙しいし資金も人材も確保できない」から無理、だそうで。

でもその「プラットフォーム」がいまいちよくわからないんですよね。
プロジェクトは成立見込みとは言えお金はまだもらえてないから資金がない、のはわかるけど
でもプラットフォームの準備は進めてる…?

 

CFに対する捉え方の違い?

もうひとつ引っかかったのが、これもトークの中で
「普通CFはお金もらって終わりだけどそうじゃないのを目指してる」
って趣旨の言葉があって。
いや、それは寄付じゃないんでしょうか?
今回のこのCFは寄付型ではなく購入型。
購入型CFは
「こういう商品を作ります。投資してくれたらこの商品をリターンします」
みたいな、企画内容もリターン内容ももっと明確なものじゃないのでしょうか?
そもそもCFに対する認識が違うのかもしれないですね…。
だったら始めから寄付型CFか募金を集めてくれた方がわかりやすかったかもしれない。

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式なので、成功しないとプロジェクトが成立しないから
こんな具体例もなくて人に薦めにくい感じでやっていて、
リターン内容なんかも微妙だしで大丈夫かな、という心配の仕方をしていましたが
達成はしたのでそこはまぁ良いのですが。

松田さんが好きなので、明確に内容が示されないけれど演劇関連に使われるならこの際何に使われても構わない
と思って早々に支援したので
別に後悔はしてませんが、
未だに自分の思う具体的な企画内容が示されないので
そこが煮詰まってからCFを始めても良かったのでは?
と思ってしまいます。
赤字になりそうだから寄付してください、だったらまだわかりますが
協力会社や俳優の名前も連ねてCFとして立ち上げたのに、
『架空の劇場』が何を指すのか
母体がなんなのか、協力会社は何をするのか
収支報告の記載もないしで
見切り発車で何もわからないまま立ち上げて
そのまま取り敢えず走っている感がすごく強いです。

本来は着々と、
「企画している役者人狼、もしこのプロジェクトが達成したらこの人たちを呼んで
こんな感じの画面でいくらくらいで配信します」
みたいなことが日々報告されるはずが
「今日の応援トークライブは誰々さんです」
というお知らせばかり。
(システム上、投資したプロジェクトからのお知らせメールは解除できないらしいので迷惑メール設定をしました。)

「シアターコンプレックス」オリジナル企画 第1弾https://note.com/theatercomplex/n/n0451d08036fa

多分、具体的に発表しているつもりなんだとは思うんですが、
CFの企画としては物凄く不十分じゃないですか?
でも詳細は続報をお待ち下さい、なんですよ。

「オンラインイベント」企画内容へのご質問やご意見について
https://note.com/theatercomplex/n/n86a3ce5b1be9

今日発表されたこれには流石にがっかりしました。

キャストのスケジュールなど色々あるから詳細は言えない、のはまぁ理解できるけども
CFなのだから「もし実現したらこう」という具体的なことはCF終了の6月7日までには
というよりCFを始めた頃くらいには言うべき。

自分が参加してきたCFで直近でちゃんとしてたなと思うのはたとえば

創建2677年 石切劔箭神社 「刀剣奉納」プロジェクトhttps://camp-fire.jp/projects/view/119435#menu

でしたが、何のために誰が何をするか
作刀内容も刀匠も、作刀スケジュールも決まっていました。
もちろん『※スケジュールは変更になる場合がございます。』という但し書きはある。
それでいいんですよ。
変更になるかもしれないけど、こうするつもり
というのは言ってくれないと。
こちらはAll-in方式だったはずなので、
達成しなくてもやるからこそ具体的な予定が立てられるという違いはあると思います。

ただそれでも、もっと具体的に言えませんか?
というか、CFなんだから言うべきではありませんか?
とは思ってしまう。

 

『感謝の意』とは

でもこのオンラインイベントは『感謝の意』で、CFの企画内容とはまた異なる。
単なるお礼だし、CFは舞台公演を販売するんじゃなくて業界の雇用のためにやっているんだから
という言い草はどうなのだろうか。
具体的なことを知ってから支援したい人たちに対して
今ある内容しか言えないからそれでもいい人だけ支援してください
というのはちょっと……。

誰のためにやっているのか、というのは、応援トークで御笠ノさんが
多少突っ込んではくれたけども、
自分の中でクリアになるまでには至っていないんですよ。

より可笑しいと思ったのが、複数コース支援しても
リターン内容は高額の方のリターン1つしかないという点。
CFのリターンで考えたら、それは可笑しいと思う。
システム的にもちょっと分かりづらい感じで、グッズ不要というのも手動でやっているという話だったし
その辺りも疑問なのだけれど
リターンについてはもう少しわかりやすく表示すべきだったと思う。
(オンラインイベント参加券の説明文に
※オンラインイベント参加券は、お申し込みいただいたコースの最大回数が適用されます。と書いてあるけど
特典に申し込むからそのまま行ってしまうと
複数リターンが受け取れないことに気が付かない可能性がある。)

だからこそ問い合わせが多かったのだろうと思うと
もうCFの期間も終わりが近づいているこのタイミングで
noteでの告知はちょっと、かなり良くないのでは。
複数リターンが受け取れると頭から思っていた人も
0ではないのではなかろうか。
サイトの隅々まで読んでいない人の自業自得と言えばそれまでだけれど…。

そもそも、リターン内容にも個人的には疑問があった。
もっと権利的なものがあるだろうと思ったし
なんなら今後の企画にあったファンミみたいなものがリターンにあっても良いと思っていた。
価格帯設定も微妙だったし、グッズやお礼状(しかもオンラインだし)
もらってもなぁっていう。
結局グッズはみんなの意見が採用されて無しになったけれど
単純にグッズは無しで参加券の数が変わるわけでもなく。

このグッズは受注生産方式のつもりだったそうなので
費用は現時点で発生していないらしいが
応援トークのゲストに配っているシャツやタオルの費用や、ライブ配信に関わる人件費
ゲストのギャラはどこからでているんだろう。
持ち出し? ボランティア?

それも明らかになっていない。
(自分が見落としていたら申し訳ないのとソース教えて欲しい)

感謝の意ということは、このオンラインイベントは
『オンラインイベント参加券』は不要で
CF参加者は見られるのだろうか。

そういうことなら、今役者の名前だけが発表されて
どれに出るのかわかんないという人でも
チケットを買ったつもりで2500円コースにでも投資しておけば良い?
多分、そうじゃなくて参加券がいるのでは
と思っている人が多いから
参加券が何枚ついてくるコースにすべきかと思って
問い合わせているのだと思うのだが。

参加券が必要だとして、6か月間の有効期間がある訳だけど
その有効期限内についてくる参加券の枚数分
自分が見たい公演があるのかというのも現状は見えてこない点ではある。

 

舞台は救いたいけれど

さっきも言ったけれど、松田さんは好きだし
名前が出てくる役者さんに好きな人も多いからプロジェクトには参加したけれど
ちょっと現状はあまりにもお粗末だなというのが正直な感想。
プロジェクトに参加したというより、寄付したという気持ちが強い。

意見を送っても手が回らない、できないみたいな回答が多いみたいだし
(せめて嘘でも「前向きに検討します」って言えばいいのに)
意見をたくさんもらってる、というけど意見BOXが専用に設置されてるわけでもなく
本当に応援トークで言っていたようなお客さんからの意見や企画が実現するのか、
今後収支報告がちゃんとされるのか正直すごく不安。
不安というのは、好きなだけに下手うって失敗してほしくないんだけどな
という気持ちなのだけれど……。

プロジェクトは達成しているので、今後少なくともCFで得た分の金額の収支や進捗報告など具体的なことはきちんとして欲しい。
個人的には「雇用を生んであげたい」じゃなくて、「舞台の灯を消さない」為にこのプロジェクトに参加したので。
お金集まったからシアコン立ち上げました、でも失敗しましたとはなって欲しくないのだ。
だが現時点では『架空の劇場』のサブスクに課金したいかと言われたら、ちょっとわからないがやや否定的になっている。