左ききのエレン (9) 感想

あえて自分を格下に見せて勝負に誘い話を聞かせる戦略は、
よほど自分に自信がなければできないだろう。
アンナの出す案もさすがだとは思ったが、
まず顔を出しての謝罪会見はさすがに”ダサい”。

話を聞いてさえもらえれば本当に良いプレゼンならアンナも認める。
左ききには良い右腕がいた。良いフレーズだなと思う。
ここで学生時代のアテナと呼ばれていた話を出して、ニケの名前を持ってくるところも心憎い。

あかりに比べたらあやのはよっぽど常識人だ。
さゆりに気遣いができるようになったエレンの成長が面白い。
嫌われる覚悟で論破しようとするさゆりと仲間にしようとするルーシー。
彼女を見習おうと思うさゆりも成長しているのだろう。

1つのプロジェクトの成功を経て全員の結束が深まるのが良い。
突き抜けた天才と真逆の立ち上がった凡人として
まさかこんなところで噂をされているなんて光一は思いもしないだろう。

伝説が始まると言いながら今日のタイトルは現実編。
まだ何もできない新人のくせに仕事をしたいと空回り。
いかにも光一らしい。
オーストラリアに6年住んでいたからと言って、デザイン関係は
専門用語も多いしプレゼンシートができるとは限らないと思うが
社内の方がやり取りが早いと言って無理強いをするのは
やり取りが早いと言って無理強いをするのは代理店あるあるだと思う。

沢村さんが「定時をめざせ」と言ってくれるのが
実は上司として素晴らしいし名言なのだが、今の光一にはまだ響かない。
焦る気持ちは理解できるし、折角デザイナーになったのに昨日と変わらないのは確かだが
まだ何もできないくせに配属先をハズレだと思うなんて失礼だ。
しかもチームのリーダーの悪口を先輩に言うなんて最悪。
約束の時間より1時間早く来ることが本当に業界では褒められることなのだろうか。

とは言え初めての現場で何も教わっていないのに
代理店の人間として扱われて「お願いします」と
大勢のスタッフさんに言われるのは肝が冷える。