左ききのエレン (8) 感想

エレンが成功しても失敗しても自分の手柄ではなくエレンのせい。
そういうところがはっきりしているのがさゆりらしい。
冷たいというより人の手柄を横取りしないのはフェアだと思うし、
ビジネスと言いつつ人生そのものなのだ。
立ち止まりそうになった時にエレンに発破をかけるのは光一なのだな。
別々の道に進んでも二度と会うことがなくても私は最後まで一緒にいてやる
時間も場所も領域も超えて何かに人生を捧げた人間たちは繋がっている
天才たちならではの会話だ。
あかりがあの一瞬で『普通』になってしまったのが、
一緒にいてくれる人に初めて出会えたと思ったのに裏切られた気がしたのだろう。
あかりからしたらそんなつもりもないのに、彼女は彼女で裏切られたようなものだとも思うが。
見る目がないからみんなが褒めているものを買うというのは
正直でちょっと面白い。
値段がついたら作品を見ずに価格でしか作品を見なくなるのも
残念ながらリアルだと思う。
ちょうど目の部分に弾が当たって絵が完成するのがたまらなくかっこいい。
そこからの、冷静に「そう…よかった。それじゃあ―ー逃げるわよ!!」
というさゆりの言葉で2人で逃げ出すシーンも、
ルーシーでなくても映画にしたくなる完成度。
ルーシーに追い回されてとっさに韓国語を使うさゆりはさすがだが
今回はルーシーの方が一枚上手だったか。
動画での発信を考えている時にルーシーの提案は正直が渡りに船の部分もあるだろう。
ここで岸アンナの名前が出てくるのも胸躍る展開。
トンプソンさんの美大の出で、結構さゆりと似たような境遇か。
よく知りもしない男性と飲みに行ってしかも外国なのに
寝てしまうなんてさゆりにしては危険なことをする。
女王と呼ばれる人の前に出て内心はどうあれ堂々とした態度の
さゆりが頼もしい。