本編についての感想は観劇した当時ブログに書き殴った。
#ミュージカル刀剣乱舞 #陸奥一蓮 初日見逃し配信の感想と考察 加州と蜂須賀の役割はなんだったのか https://teardrops.asazakura.com/archives/55753

主旨は、
役者さんの演技はとても好きだが脚本はチープ、
演出も好みではないし
これだけの役者を揃えて大して本丸の謎に言及されなかったことにはがっかりした。
これまでの話の展開を考えると、やっと加州と蜂須賀が出たからには
ふたりにスポットが当たると思っていたので、
加州は真剣必殺の見せ場があったものの
蜂須賀は突然の天狼星オマージュシーンくらいで
ふたりとも物語の確信には迫らず、
あつかしでは小狐丸が良いバランサーかと思っていたら
三日月の相棒役は小狐丸ではなく後出しの鶴丸が
どんどんメインに食い込んでくるのが
初期から応援していたものとしては初期メンバーは
きちんと報われて欲しいとずっと思っているので不満がある。
特に加州は新選組の仲間がみんな修行に出たのにひとりだけ行かせてもらえないし
ファンとしても役者さん御本人ももうちょっと練度が上がっていると思っていたのに
演出家とすり合わせたらまだ全然のところらしく
一体いつになったら彼の物語は動くのだろうと思ってしまう。
新選組の絆で虎徹に稽古をつけてもらいたがる筈が
いつの間にか鶴丸によく稽古をつけてもらっていたことになっているし。

ステと対で紹介される時はステの山姥切とミュの加州になりがちなのに、
ステは山姥切が初期刀だがミュは違うという。
その割に、物語中でも都合よく使われがちなのが不可解。

加州が今回折られることも覚悟して見に行ったので
本当にやられた、と思ったシーンだったが
あれも加州が出なければ大包平がやられていたのに
山姥切が加州を叱るのが解せないし、
その後のシーンで「俺が出ていかなかったら」と言い返す台詞が追加されたがあれは役者のアドリブなので
脚本上加州が無鉄砲扱いと思われるのも不満だ。
加州が折れたことがあって今いるのは二振り目という
予想かつ期待をしているのだが
今回のものがひねり無く出されたとすれば歌仙になるし
また新人を連れてきて「この本丸の最古参だよ」と言われるのは納得できる気があまりしない。

次が加州と蜂須賀も出てのアンサーパートになるなら
まだ納得する可能性があると思ったが
取り敢えず次は土佐の話になるようだ。
ふたりの成長と本丸の謎はいつになったら見られるのだろうか。
正直十年後二十年後に話は進むけどその時はキャス変されていますでは意味がない。
自分が見たいのは今のキャストたちでの物語だから。
彼ら、特に初期メンバーが頑張ったから今がある訳で
脚本と演出だけなら正直そこまで好みではないし
脚本が変わってからは推しが出ていなければ別に見なくてもいい、というコンテンツになってしまった。

この円盤の特典を見てもますますその思いが強くなった。
佐藤流司さんがキャストを退く日が来ることに言及され、その覚悟を持って挑んでおられることにも胸が痛くなったし
流石に売れっ子になった子たちには強く言えないのかもしれず昔ほど怒鳴りつけてはいなかったが
演出家は自分の好みを押しつけて相手を間違いと決めつけた言い方しかしないし
見ていて不愉快。
流司さんが古参がいつまでもいると良くないと仰っていたが
それは所謂老害の話であって
流司さんのように後輩をうまくアシストして「稽古が楽しい」と言えるようにできる人は
それには当たらないと思う。

ラノベ界では30歳を超えると高校生の話が書けなくなると度々言われるのに
何故2.5次元では40歳を過ぎても第一線にいるのか。
別にいるのは良いが思考更新は必須だと思う。
余程老害世代が偉い人ポジションに居座っている方が良くないのではと思ってしまう。

特典に人間キャストがほぼ映っていなかったのもがっかりしてしまったし、
回替わりもほんの一部しか入っていなかったのが残念だった。
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