64(ロクヨン) 上 感想

マスコミにそもそも存在意義があるのだろうか。
瓦版しかないような時代なら兎も角、
インターネットがあり誰もが発信者になれる世の中で、
自分たちの立場を勘違いしたまま世界を動かしているつもりでいる。
本当に邪魔な存在でしかないとつくづく思う。

凝り固まった組織というのが問題という点では警察も大差ない。
情報を知らず話さないのが正しいなら、広報官など不要だろうに。

”羞恥なく感情を剥き出しにできる若さ”という表現が秀逸。
実名報道のジャッジは警察に権限はないが自分たちにはある
という謎の理論。
実際こんな低レベルな話で喧々諤々しているのか。

匿名だと突っぱねろ、しかしそれに抗議されるのは避けろ
なんて無理難題も良いところだ。
名前を言うか、抗議は受け入れるかはしろよと思うし
組織の”上の人間”のこういう
俺の思い通りになるのが当たり前という我儘でしかない言動が苛苛する。

三上が実際どんな見た目なのかはわからないが、
美女と野獣と揶揄されるような見た目で
母親が綺麗なのに父親に似てしまったら
正直娘としては絶望だし、病んでも仕方ないと思う。
整形くらいさせてやっても良いのでは。
あまり大掛かりなのは金銭的にも厳しいが、
お年玉で受けられるような範囲なら別に良かろうに
娘の悩みの原因を作ったと言っても過言ではない父親に
拳骨で殴り飛ばされたらそれは出ていきたくもなる。

しかしこの娘のことは勿論最後の方の会話からも
どうもルッキズムというか
美那子が美人だから嫌い、
美人なのに醜男と結婚したから好感度アップ、
美人と結婚した三上は好感度ダウン
という感覚が全体的に気持ちが悪い。

いたずら電話は娘ではなさそうだが
はたしてどうなるか。

『煮詰まる』や『確信犯』の言葉が文脈上
誤用の方で用いられているようで気になった。
校正も入っているだろうから、敢えてなのだろうか。