ベルサイユのばら(9) (フェアベルコミックス) 感想

オスカルが死んでしまった後も続き、
フェルゼンの最期で終わる構成が壮大で見事。

正義の為に立ったはずの民たちが
裁判もなく王の部下だったというだけで
臣下たちを惨殺し子供を酷い目に合わせ、
結局不公平に怒っただけで正義な訳ではない。

王の弟が兄を助ける為ではなく、王位をぶんどるために
攻め込んでくるというのも恐ろしい話。

これを国歌にしている国というのが凄いなと思ったが
改めて思う。

フェルゼンの愛を思うと、こんな思いをしては冷酷になっても仕方ない。
一票の差で王政を拒否するどころか処刑までいくのは
あまりに苛烈だとしか思えないし、
そんな中で毅然とした態度で処刑されていった
ルイとアントワネットを思うとなんとも静かな気持ちになる。