青に、ふれる。(7) (アクションコミックス)

白河先生は随分変わったなと思う。
背中を押してくれるのはありがたいし、
賃貸物件の間取り図は面白いアイディアだ。
確かに夢が膨らむし、頑張ろうと思えそう。
家賃相場の参考にもなるだろうし。

しかし瑠璃子の母親は本当にきつい。
自分では良いお母さんだと思っていそうなところがよりきつい。
娘のせいにして嘘も方便と言い、
しかもその嘘は娘につかせるところも嫌だし、
オープンキャンパスについてくるところもうざい。
何を着ていけばいいかなんて好きにしてくれ。
というか着いてきてもいいからせめて別行動して欲しい。
正直陰口を耳にしてしまったシーンは気分が良かった。
こういう毒親は周りの評価を気にするから、
これで少しは堪えれば良いのだが。
女子会と開き直るのは流石に娘が成人してからだろう。
本当に節操のないことだ。
勝手に向き合って乗り越えた気になってひとりですっきりして、
そうじゃなかったと思えば傷ついたと泣き手を振り払う。
瑠璃子は大人だ、じゃなくておまえが子供なのでは。
それでも嫌い、ではなくて嫌いになりたいとしか言わない瑠璃子。
優しすぎる。

線香花火は儚いのが良いのに、火をもらうという感覚がよくわからなかった。
立てた蝋燭にそれぞれが近づけて、火が点いたら
そっと動かさずに見守るものではないのだろうか。

七実ちゃんのスカート、とてもよく瑠璃子に似合っている。
良い友達ができて本当に良かったなと思う。

この巻は時間の流れが急に早すぎて
あっという間に受験生かと思ったら受験も終わり
かと思えば大人になっていてちょっともったいなく感じる。
関東に戻ってきて一人暮らしでも、実家にお盆に帰る程度なのか。
そのくらいしか帰りたくない程度の実家ということなのだろうか。
結婚式のシーンでは大人になったからメイクをするようになったのかと思ったのだが
出勤シーンでは痣がそのままでちょっと違和感があった。
ノーメイクなのか、カバーせず薄付きでしていて透けているという設定なのか。

同僚と結婚したカップルが二組もいる学校はなかなか珍しそうだが本当にそのままでいられるのだろうか。
ただどうなろうともふたりならやっていくのだろうし
幸せそうで良かった。