興味はあったのに行けなかった舞台。
アマプラにあったので観てみたが最高に面白かった。

2.5らしいプロジェクションマッピングを使いつつも
シンプルな白い舞台。
しかし大きなインク壺とGペンという非現実的なセット。
そして水盤を使用するという非常に挑戦的な試み。
俳優さんやスタッフさんの負担は心配になりつつも、見ごたえがあり
水を見たり無視したり、同じ人が何役もしたり、舞台ならではの”嘘”が散りばめられ
同時進行で複数の物語も展開し非常にテンポが良い。

アンサンブルに頼らず俳優さんたちだけで回すシンプルさ、
舞台上で複数の物語が同時に進行するところなど、
如何にも『舞台』で好みだった。
原作で唯一納得いかなかった編集長の対応も良改変されており
話としてもわかりやすくなっている。

漫画の中で漫画が展開するのも原作の魅力のひとつだったが、
そこもきっちり表現されていて見ていて目まぐるしく面白い。
正に友情、努力、勝利の内容になっていた。

唯一気になったのは台詞で的を射るを「的を得てる」と言っていたことくらい。

笑って泣けてこれぞ舞台という感じで素晴らしかった。