光一が自分が仕事を取り上げられたことを当然ながら覚えていて、
若者から仕事を取り上げるのではなくて5年後を背負う若者を成長させるべきと考えているのが
本当に理想の上司だと思う。
怖くなるのは頑張ったし勝ちたいと思っているから。
自分の仕事を信じる。
広告は誰が作ったかなんて誰も知らないし
数え切れない人が携わっている。
だからオレ達は一人じゃない。
なんて心に響く励ましなのだろうか。
自分が熱くなるのではなく、全ての熱をここに置いて
客先に残した企画書に予熱を残す。

担当者は正直目黒を下に見ているのだと思っていたので
ただ素人だったとは思わなかった。
確かにもう一押しすれば落ちそうなだけに
野間さんの描写を見る度こっちまでハラハラしてしまう。
許可が下りない無情さもまたリアルだし、
アイコンタクトだけで流川さんとやり取りをしたり
藍澤くんを黙らせたりとチームならではの強さも感じた。
有馬さんに「オレの部下です。オレが叱ります」と言うところも、
叱り方がとても丁寧で優しいところも
つくづく恰好良いし、上司として稀有な存在だと思う。

なんとかプレゼンを終えたかと思ったら次のトラブル。
深水が「私のクライアントはこういった事情を考慮できない企業ではない」という
クライアントとの強い信頼関係からくる言葉も恰好良かったし
それを傷つけたくないというみっちゃんの気持ちも分かる。
この前みっちゃんから言われた「謝るな」を光一がここでみっちゃんに返すところは泣いた。
iPadを渡してくれる流川さんも良いし、
リモートでプレゼンができるよう会社の許可を取ったのは
光一を復帰させることを見据えたみっちゃんというのも熱い。

ただ、事前の練習もなくぶっつけ本番で
しかも移動しながらのリモートはキツ過ぎる。
更に事前にその予告もなく、待ち構えていたらリモートでします、はクライアントからしたら肩透かしだと思う。
リモートである理由があるプレゼンにする必要があるだろう。
どうやって切り抜けるのだろうか。