全米図書賞受賞とのことで読んでみた。
表題作の少しずつ明かされる世界観は面白い反面
非常にわかりにくくも感じた。
リアリティも全くなく、かと言っておとぎ話ほど美しくもない。

震災後文学の頂点とも言える全5編を収録だそうだが
原発にしてもスイッチを切ればそれで良いわけではなく
停止した後の処理が諸々あるのは無視されている感じがしたし
それ以外にも怪しく感じることが多かった。
福島原発の被害地を見て回った上で出てくる物語がこれというのがもう、そういうことだと思う。