赤ちゃんと僕 第6巻 (白泉社文庫 ら 1-6)

風邪をひいている子供を1人にするのは短時間ならまだわかるが
小さい弟妹と一緒にするのは酷いだろう。
藤井家は互いの予定を共有し合って誰が幼児の面倒を見るか決めることは全くしていなさそう。
自然昭広が面倒を見る役を押し付けられ、風邪なのにまた押し付けられる。
他人にまで迷惑をかける結果になっているのにちょっとあんまりだ。
春美のケーキ勝手に食べてるし。いくらなんでも一加の年齢でここまでの勝手はしないで欲しいのだが。

昭広と拓也がお互い相手を可哀想と思っているのが面白い。
結局何も変わらず落ち着いて寝ることも出来ない昭広。
兄弟が多いとこんなものなのか。放し飼いみたいだ。
誰も春美の家に謝りに行くわけでもなく。

一加たちが全く反省もせず、みんなが怒る、拓也も怒らせたら怖いと思うだけなのがイライラした。

竹中くんのエピソードも印象に残っている。
春美ちゃんの対応が良いし、お母さんも意外と。
でもそんなお父さんに電話するほど嬉しいことなのだろうか。

野球の話はあまり好きではない。
熊出は本当に嫌な子だなぁと思う。深谷さんが可哀想。
怪我はするし気づいてもらえないし悔しいしで
藤井くんも本当に不憫。

実が昭広のことを「ふじー」と呼んで意外と懐いていてびっくり。
成一が当然のように友也とゴンにも春美がうどんを食べさせると思っているのが凄い。
おまえも一応大人なんだからもう少しなにかないのかと。
高校生で面識ないのにすみませんと言えるだけ友也くんはだいぶまともだ。

社員旅行の話は異色で印象に残っている。
ドラマチックで面白いけれど榎木一家としてはただ迷惑を被っているだけでちょっと可哀想。
叔母さんもホテルマンなのに勝手に部屋番号を教えたりして。
春美ちゃんの「I Know」は泣いた。

一加の誕生日エピソードは好きだ。

おままごとの体で料理を作らせて結局誕生日パーティーをさせるの賢い。
付き合ってくれる拓也も良い子だが、なんだかんだでみんなちゃんとおままごとをしてあげているのが可愛いかった。