弱虫ペダル 75 (75) (少年チャンピオン・コミックス)

確かに歩きながら食べるのはお行儀が悪いが
それをキャプテンのせいにする嫌味の言い方が非常に不愉快だ。
新開調で言えば無名の人間が、数々の大会で結果を出している人たち相手に
非常に失礼な態度である。
馬鹿っていう奴が馬鹿、と流せる鏑木のおバカさん具合には救われる。

杉元くんは本当に良い子だなぁ。おぼっちゃまだし部活でそういい役どころを貰えないのに腐らないし、悪口を言わない。
それに輪をかけてお人好しなのが、入部届を貰って喜んでいる坂道くんだろうが。
途中で投げ出した人間が、「あとからのこのこ入ってきて荒した」なんてよくもまぁ言えるものである。
出戻りで2年だからって新人で経験値も一番ないのに
当然のように自分たちの世話をしろと言うのも腹が立つ。
いろんな経験をすることは大事だが、ひとつのことに打ち込むことだって大事なのに、相手のやり方を認めないのは人として終わっている。

杉元はよく言ったと言いたいところだが、そんな勝負を受けてやる必要がそもそも無いと思う。
競技をやる以上ルールを破ってはいけない。至極当たり前のことだ。
負けたことを人のせいにするくらいなら何故競技をやろうと思ったのか。

流石にここでは杉元に花を持たせてあげてほしかった。
ジャージも取られて悔しい。
そんな中で鏑木だけはわかってくれているのはほっとした。
ただ、繰り返すが競技なのだから1位になればそれで良いわけではないのに、今泉はちょっと見損なった。
不正があったと知ってもその対応なのだろうか。