年末年始にきっちり休みを取るのは良いが
7話まで書いていたのを全ボツにして
1月4日までの締切なのに相談にものらず
新人を放置するのは最悪だ。
仕事始めが4日なら、相談には乗らないと言っているも同じ。
潰しの安井の名前のとおりの振る舞いである。

今更どの面下げてと真面目だからこそ思うだろうが
心ちゃんに相談してくれて良かった。
ただ、真面目過ぎると思う。
安井さんの仕事のやり方に合わせるなら
キャラデザを変えるだけで良いのだろう。
そこまで苦労してプロの仕事をしようとしても
相手がプロとして見てくれていないのだ。
これは潰されて当たり前だ。
単行本化の時にも直せるという心ちゃんの言葉はだいぶ現実的な救いだろう。

安井さんも真面目でやり過ぎたのだろうが
自分が家庭を顧みず作家さんにも内密で動いていたのを
巡り巡って新人作家に割りを食わせるようなやり方は間違っている。
数字優先は良い。そういう人が必要なのも分かる。
が、それならそれでもやり方はあるだろう。
それこそ副担当を心に押し付ける方がマシだ。

東江さんの彼は、もう連載をしてお金を貰っているのに
まだ「好きだけで世の中渡っていけない」と言うのか。
なにかしてあげたい気持ちがから回っているのかもしれないが
本当に男は欲しいものをくれないものだ。
それに比べて部長は頼りになる。
嫌いなのは今のしごとのスタイルであって
漫画ではない、同人誌に戻っても良い、
折角のチャンスだから全うしなさいと
言って欲しいことを全部言ってくれる。
東江さんはお母さんも結局協力してくれるし
お兄ちゃんもいい人で家庭環境的には羨ましい。
別に今の連載が終わったら、心ちゃんとまた連載を目指しても良いのではないか。

中田くんは言い方は本当に良くないし大塚くんが実際そうなのかもわからないのだが、
漫画でうまく行かなくても帰るところがあっていいな
と思う気持ちは分かる。
選べるのは贅沢だと母親に言われる東江さんと
漫画しか無い中田くんは正反対だ。

三蔵山先生の奥さんは育ちが良くてただただ良い人なのだろうな。
帰る実家が無い、一人でいることが可哀想。
言われる方の気持ちなど分かるわけもない。
心底良かれと思ってマフラーを編んでいるが悲しい。
一人だけ違う対応をするのは本当に良くないのに。

三蔵山先生はデジタルもきちんと勉強されていて
アシスタントへの教授も惜しまず、謙虚で良い方だ。
ノートのこともみんなの前で言わずに回収して
自分が罪をかぶって返してくれた。

東江さんは気の毒なのだが、五百旗頭さんの言うように
担当や雑誌が変わることなどいくらでもあるのだし
一人で泳いでいける力は必要なのだと思う。

沼さんは自分が犯人だと言うだけでなく謝ってほしかったが
夢を諦めるのは切ない。
そんな中でも中田くんに泣いてもらえて浮かばれたのだろうし
今から原稿にしようと思わずさっぱり諦められるならそれも良いのだろう。