人に読ませるために書かれたものではないので、日記状で箇条書きのような形なのが
細切れで流れのある書物ではない為読みづらく感じるところはある。
逆に比較的さくっと読めるという利点でもある。


以下抜粋メモ(多少の簡略化あり)

公益を目的とするのでないかぎり、他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな

あたかも一万年も生きるかのように行動するな。

君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。
手など体の一部を切り取られて、残りの肢体から少し離れたところに横たわっている。起ってくる事柄をいやがったり、他の人たちから別になったり、非社会的な行動を取ったりする者は、それと同じようなことを自分にたいしてするわけである。君は自然による統一の外へ放り出されてしまったのだ。君は生まれつきその一部分だった。ところが現在は自分で自分を切り離してしまったのだ。ただし君は再び自分を全体の統一にもどすことが許されている。
不正は不敬虔である。なぜならば宇宙の自然は理性的動物を相互のためにこしらえ、彼らがそれぞれの価値に応じて互いに益し合うようにしたのであって、決して互いに害し合うようにはこしらえなかったのである。嘘つきもまた同じ神にたいする不敬虔である。