応天の門 15 (BUNCH COMICS) 感想

道真が長谷雄に「お前は何してるんです本当に!」と言っているが、
本当に全くその通りである。
棚をひっくり返し貴重なものを台無しにした上に
例えただのお茶だとしても勝手に人のものを飲むなど信じられない。

医薬が万能なわけでもないのに、治らなければ医師のせいで
責め苦に合うのは本当に割に合わないとしか言いようがない。

宣来子もまだ正式に妻なわけでもないのに、道真にとって学校や会社に等しい場所で
妻だと大騒ぎしたりお腹が痛いと迷惑をかけたり困ったものである。

融様は直情型だけれど自分が間違っていたらきちんと謝るし
憎めない方だなと思う。

業平も度々道真似を頼りはするが、ここぞという時はきちんと大人で
子供である道真を守ろうとか巻き込まないようにしようとか
そういった行動を取るところに安心感がある。
面倒くさそうにしながら手助けをしてきた道真が
自ら「私に何ができますか」と業平に訊く所にはっとした。
汚いものを見てきて知っている業平が
道真を守る為に関わるなとわざわざ忠告しにきてくれるのは
とても大人でそれはそれでありがたいことなのだが
道真が純粋に真っ直ぐに”子供”なまま
「昨日会った相手が明日苦しむのなら
今日何もしないわけにはいきません」という言葉が真っ直ぐで染み透る。
頭を下げながら貸しだと言ってしまうところも道真らしいし、
”若者の無茶”に付き合うことにする業平がまた恰好良い。