父親から明かされた吉祥丸の亡くなり様はあまりに気の毒過ぎる。
道真が怒るのは尤もなのだが、それはまだ彼が子供だからこそ真っ直ぐに怒れること。
藤原に抗することなど相手があまりに強大で無理だ。だからただ関わるなと言う。
なんとか道真には不幸が降りかからないよう、これはこれでお父さんの戦い方なのだろうが。
疑うことを知らず無邪気な帝もいたわしい。

道真の家出が豪快だ。
僅かな情報から相手の正体を言い当てるところは流石。
船酔いで倒れ、身一つでは何も出来ないと思い知った後の己の知識で村人を救いハツを救う。
知識は知っているだけでは意味が無い。使え。
自らを奮い立たせる道真。
常丸も、口先だけでは人は動かないと娘の命も捧げる覚悟は凄い。
道真をよそ者と罵っていたのにいざ水が出れば神様扱い。調子の良いものだ。
ハツちゃんの笑顔が可愛いし、どうすれば良いのか、力とは何のためにということを道真が考えるきっかけになるのが良い。

業平が次々と災難に見舞われ始めるが、道真がどう解決するのか楽しみだ。