卒業したら一緒に弾けなくなるという話をしていたところに、みっつの家庭事情が発生。
当たり前に思っていたことが崩れて
こうやって一緒にいられなくなることもある。

ナツの言う事は正論だけれど、言い方を考えてあげて欲しいとはどうしても思う。
追い詰められていくみっつの心情に苦しくなった。
もう本当に駄目だ、というところに哲生、そしてみんなも来てくれて嬉しくなる。
きっと、お前は、俺等の立場でも同じ事したよ、という言葉も優しい。

ナツの言ったことを、初めて自分から関わろうとしてくれたよねと言う武蔵。
よく見てくれているし、言い方が優しい。
意見が違ったり、ぶつかったりしても=拒絶じゃないわからないだけなんだ。
だから一度ちゃんと話をしてみて欲しい。
ちゃんと向き合う前に、僕たちのことを切り捨てないでほしい。
とても素敵な言葉のかけ方だと思う。
ナツにちゃんと響いたことが何より嬉しい。

楽譜を簡単にしてもらったら良いとナツが思った理由が
みっつの目標である「一人前の音」を目指すなら
楽譜の難易度は関係ないのはその通りだし、
既に全力以上で頑張っているからもたないから
何かは捨てないといけない、だから楽譜を簡単にすれば
目指す音は捨てないで済むと話してくれて
ナツは言い方がきつくて言葉が足りなかっただけで
すごくよく見ていて、覚えていて、考えていてくれたのだ。

先生も、楽譜を直すのは妥協でも逃げでもない、ちゃんと選んだ一つの道だと言ってくれるのも泣けた。
大変なことには変わりないけれど、少しなんとかなりそうで本当に良かった。