ろくでなしBLUES 18 (集英社文庫(コミック版))

太尊と向き合って、お前は怖くないのか、と思う葛西の
揺らぎつつある心境
からの戦い、そして決着。
俺のほうが強いと笑う太尊と、嫌な野郎だと言う葛西。
おてて繋いでの友情とは違うけれど
戦って通い合うものはあった。
この名闘を読んで「葛西の方が強い」しか感想が言えないのはあまりに浅慮だと思う。
走っている時に太尊が煙草を落とし、敢えて拾わない描写も良い。
こういう描写も、丁寧にはっきり描写されないと理解できない昨今の読者層からすると
よくわからない描写なのだろうが
こういう描き方こそ至高だと自分は思う。

ズタボロになったプライド、荒れた気持ちを抱えた日々、
また買ってしまった煙草とともに落とされて
これだけのことがあっても次に葛西に会えば
よぅと憎まれ口を叩きつつも声をかけるのだろうし
そんな太尊だからみんながついてきて
敵もどこか惚れ込んでしまう。

坂本がリンにも声をかけているのが優しい。

茜に言われて赤城さんに悪役を頼む太尊も、応えてくれる赤城さんたちも良い人だ。
漫画だから良いキャラだが、実際小兵二は口だけのところがあるしあまりついて行きたいとは思えない。

誠ニ、失恋は気の毒だが男を魅せた。
続く話でのひなのに対するマーシーの対応がとても良い。

真冬さんは本当に恰好良い。
たとえ成吉が負けてもまた一からやればいい、信じて待つだけなんて中々言えるものでは無い。
会わずに帰るところも流石だった。