葛西編が始まる。

千秋が駆けつけても正直仕方ないと思ってしまう。
あんな目に遭ってほしくない、のはわかるが
それを太尊に言われても、向こうからくるものをどうしようもないだろう。
小平次が悪いから謝るのはいいが、それで太尊を助けることにはならないのに
前田くんを助けて、というのがかなりウザったい。

八尋は前田さん呼びだし敬語だし、人間が出来たなぁという印象。
正道館相手といえどそこまで卑屈になるのはどうかという気持ちはよく分かる。
そもそも八尋は帝拳じゃない訳だし。

どっちにしてもやられるなら、戦って負けた方が気持ちが良いというのも共感する。

土下座しろと言われて、最後にどうしても膝をつけない八尋のところへ
「座ることねーぜ八尋」と太尊が割って入るのはとても恰好良かった。

初めて読んだ時も太尊が負けるというのはショックだったこの葛西編。
負けたことも恰好悪いし、落ち込んでいるのも見せたくない。
みんなの前ではなんでもなかったように振る舞っても
1人だと泣くくらい悔しいという描写が胸に迫る。