草食獣を憐れむのも女を弱いと断定するのもお前の驕り
同門と知って取り乱すキューがちょっと可愛い。

アガタの言う百獣の王の話は、度々語られる肉食獣の苦悩のひとつだ。
『鹿の王』という小説を思い出す。
自ら望まなくても、王という立場に押され王として振る舞わなければならない。
ジャックの優等生としての悩みとも似ていると思う。
ドルフが生きていて良かったが、メロンは受け入れて欲しくないと思ってしまった。

65話、つまり仮想遺伝子の値打ちの答えはERROR。
突然の別れはとても悲しいが、最後にハグできたのはとても良かった。

ルイとハルの偶然の再会のシーンは良い。
ハルも相変わらずさばけていてちょっと変わった女の子で。
メロンがハーフであることで、
「ハーフでも大きくなれるんだ!良かった!」
になるところが案外ストレートにレゴシにべた惚れでもある。
なのに食べてもいいなんて約束してしまって、ルイに怒られても仕方ない。
「まさかお前のマリッジブルーをなだめる日がくるとは」というルイ、溜め息をつきつつもちょっと楽しそうにも見える。
レゴシに会う前からハルのことを知ってる、
お前なりに生きてきた結果レゴシと会ったんだという言葉だけでぐっときたのに
「いくら愚痴を言っていい 泣いていい 落ち込んでもいい!!
でも絶対に生きろ!!
小さいウサギが心置きなく落ち込める社会に…
俺たちが必ずしてやるから!!」
の台詞は恰好良すぎた。

しかし一方のレゴシは命懸けのクイズ大会というのもまたすごい。
学校で優等生ではなかったこともあってか答えられなくても、友人たちとの経験で同点に持ち込めたところがレゴシらしかった。
咄嗟のこととは言えレゴシをメロンが助けてくれるところも印象的。