食肉前科獣というものがあるとは。
正直、全部リズのせいにして、ルイの足を食べたのもリズで
それを助けたのがレゴシということにしても良いのでは
と思ってしまったが。

うじうじせず、学校をやめようという発想にいけるのが凄いと思う。

オグマさんがルイにお金をかけるのは、褒めたい時か怒っている時というのがちょっと面白い。
いつも予想外の行動をとるところが気にいっているが限度がある。それはそうだ。
痛かったか、と言うのが不意打ちできゅんとした。
分かりにくく見えてもちゃんとお父さんなのだ。

羊のセブンさんの話も好きだ。
新キャラが出てきて本筋からずれるかと思いきや
新キャラがちゃんと面白くて本筋にも影響してくるところが
本作の素晴らしいところだと思う。
しかしラムちゃん呼びは流石に悪質だろう。
食べて良いと言われて失礼だという言葉が出てくるのがレゴシらしくて良い。
引っ越し先のアパートにジャックたちだけではなくビルやアオバ、ゴーヒンさんも訪ねてきてくれるとはレゴシの人望が知れるというものだ。
ドーム先輩やピナくんも来たがっているというのも可愛い。

ヤフヤのキャラクターにも驚いたし、ゴーシャと友達だったのも意外な繋がりだった。
しかしマイマイミルクはあれで解決になるのだろうか。
意外と信頼関係もありそうなのでお金させあれば
なんとかなるのだろうか。

「寝付きが悪いのいはうとましい人生を歩んでる奴の宿命」と嘯くゴーシャ。
2人でビースターズを目指していたのに道が別れたのは寂しいが、
どちらの立場も気持ちも分かる気がする。

ルイがビースターズを断るのも分かる。
ここまでの経験をしていると、ビースターズも
相応しくない以前に世界の違うものに感じそうだ。
ルイとジュノは案外良いコンビな気がするが。
ハルがルイに会いにこないのはちょっと意外だった。

レゴシの実家の電話番号を覚えていたり、おじいちゃんと色々話せたりと
ジャックの良い子ぶりを再認識する。

異種族婚だけでなく、毒を持つ者と持たない者では
認められないという規則がある。
つまりゴーシャとレゴシは戸籍上他人というのが更に複雑だ。
差別の対象にまでなってしまうのは悲しい。
成長したレゴシが隅に座るのは可笑しいと言いつつも
爪はきちんと隠しているのも、
それを見て成長に驚くゴーシャも可愛い。
「自分たちが可哀想と思ったことなんて一度もない」
と孫に言われたら嬉しいだろう。
小さい頃好きだったポテトフライをまだ好きだと思っている大人あるあるすら微笑ましい。
「平和主義は強い者が唱えてこそ意味を持つ」
全く持って真理だ。