病院が舞台の創作物は割とよくあるが、
薬剤師さんが主人公なのは珍しいだろう。
接することはあるのにお仕事内容を深くまでは知らなかった
薬剤師さんのことが知れて良かった。

医者が忙しくて取り合ってくれないというのは
薬剤師さんの仕事をさせてくれていない訳で
自分のミスなのに逆ギレされて中々気の毒な立場だ。
だからと言って立場が下だと自分で決めてしまったら
先に進めないというのもそのとおりだ。
医者が処方を決めた後の患者にとっての最後の砦、
薬剤師さんはみんなそんな風に思って仕事をしてくれているのだろうか。
だとしたらとてもありがたいことだ。
普段薬をもらうだけで、疑問に思ってもこの漫画のように本当に話を聞いてもらっても良いのかは不安に思うところだが
処方の70%も疑義により処方変更になっているとは知らなかった。

様子見、もうちょっと頑張って、と医者は悪気なく言っているのもわかるのだけれど
言われた方は結構絶望に近い気持ちになることもある。
一人に時間をかけ過ぎるなというのも正しいしわかるのだが、患者の気持ちになると何時間も待たされて数分で診察が終わって、また何時間も待たされて出された薬を子供が飲まないとなると本当に辛い。
葵さんの勢いも、瀬野さんのサポートもとてもありがたい。

瀬野さんのエピソードは非常に恰好良いし
倉本さんもとても良い人だ。
葵さんがどんな薬剤師さんになっていくのか楽しみ。